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今回は、「七福神」をテーマに七福神にまつわる「七福神めぐり」や歴史などをお伝えしていきたいと思います。
御朱印参拝の際や、お散歩の際に「○○七福神めぐり」などのキャンペーンや参拝案内などが最近ではよく見かけるようになっています。
さっそく七福神のことについて深堀りしていきたいと思います。
- 今回は「七福神」をテーマにお伝えします。
- お散歩にテーマを加えたいなと思ったり、ご利益をいただきたいなと言う人にもおすすめです。
- 七福神を知ったかぶりになっている人にとっても満足できる内容となっています。
目次
「七福神」とは?
七福神の概要として、簡単にお伝えすると「福をもたらす7柱の神様」のことを指します。
七福神の神様の名前は下記のようになります。
- 恵比寿
- 大黒天
- 福禄寿
- 毘沙門天
- 布袋
- 寿老人
- 弁財天(弁才天)
となっています。 各神様にも特徴があります。
例えば、インド起源の神様だったり、仏教や道教、あるいは神道など様々です。
またご利益などもが変わってきます。
七福神の各神様については別記事でお伝えしていきます。
長くなりすぎるの個別のページにてお伝えしていきますがざっくりとお伝えはしておきます。
七福神と御朱印を組み合わせたおすすめのハンドブックです!…(クリックで下に表示します)
私掲載されている御朱印をもらえる神社やお寺も豊富ですし都内の七福神巡りと組みわせて紹介されているの非常におすすめです。「次にどこにいこうかなぁ」なんて考えるときも最高に楽しいです。
各神様は何の神様?
ざっくりと誰がなんの神様なのかをお伝えするとこのようになります。
- 恵比寿:福、商売繁盛、漁業の神様
- 大黒天:豊作の神様
- 福禄寿:長寿と幸福の神様
- 毘沙門天:勝負事の神様
- 布袋:開運、良縁、子宝の神様
- 寿老人:福徳、長寿の神様
- 弁財天(弁才天):学問、財福の神様
あくまでもざっくりとしています。
詳しくは各神様について記事をそのうち書いていますのでそちらを御覧ください
ここでは、七福神の歴史なんかをわかりやすくお伝えしていきます。
七福神の真言
七福神には各神様によって真言が変わっています。
- 恵比寿:おん いんだらや そわか
- 大黒天:おん まかきゃらや そわか
- 弁才天:おん そらそばていえい そわか
- 毘沙門天:おん べいしら まんだや そわか
- 布袋尊:おん まいたれいや そわか
- 寿老人:うん ぬん しき そわか
- 福禄寿:うん ぬん しき そわか
真言とは?
真言というのは、大日経などの密教に由来します。
意味としては、「真実」、それが転じて「仏の言葉」を指します。
真言は、言葉というよりも「音」を大切にしています。
よって、翻訳はせずにそのまま伝えることが大事です。
真言を唱えることによって、お願いごとなどを直接働きかける事ができるとされています。
「そわか」って最後にいえばいいんだね
なかなか全部は覚え得られないからね
七福神の宝船(たからぶね)
七福神は宝船によって、やってくるとしています。
宝船は、七福神が乗る「宝物」を積んだ帆船のことです。
この宝物は珊瑚や金銀、宝石などです。
宝船はおめでたい船とされており、置物など縁起物として親しまれています。
強欲な海賊に老人たちが襲われそうだね
後述していますが、宝船が書かれた絵は正月の2日に枕の下に入れて寝ると良い「初夢」が観ることができるといいます。
逆に悪い夢を見てしまうと、宝船の絵を川に流して縁起直しをするといいということです。
七福神メンバーと八福神
簡単に言えば、江戸時代までは七福神のメンバーは固定されておらず別々の神様を各々で七福神としています。
室町時代初期「七難即滅七福即生」
室町時代はじめごろに、「七福神」としての概念ができあがってきたました。
室町時代の京都って言われてるわね
仁王般若経の「七難即滅七福即生」(しちなんそくめつしちふくそくしょう)に基づくものとされていますが、諸説あります。
意味としては、七難がすぐに消滅して同時に、七福がすぐに生産されることをあらわしているということです。
七福
- 恵比寿:清廉
- 正直 大黒天:有福
- 弁才天:愛敬
- 毘沙門天:威光
- 布袋尊:大量
- 寿老人:長寿
- 福禄寿:人望
江戸時代にメンバーの固定化と普及
江戸時代に入り、現在の固定メンバーとなっていきます。
七福神の発症は室町時代の京都といわれていますが、江戸時代に徳川家康が狩野探幽(かのうたんゆう)に描かせた「宝船」に乗った七福神が評判となり、江戸を中心に庶民の間に広がったとされています。
江戸っ子はめでたいことや縁起のいいものは大好きですので、七福神めぐりなどは江戸の庶民に愛されるレジャーとなりました。
江戸っ子への偏見がはいってない?
江戸以外でも、七福神は数多くあります。
(東京の七福神に関しては後述しています)
七福神と福神漬け
カレーやチャーハンに入っている嬉しい「福神漬け」ですが、七福神に由来します。
らっきょうより福神漬け派だからね
福神漬けは、江戸時代ではなく明治に入り考案された漬物です。
東京の「谷中七福神」に由来します。
「酒悦」の15代目野田清右衛門が10年以上の歳月を費やし考案した漬物です。
漬物をかいはつするのに10年以上もかかったんか
いまだったら、完全に干されるね
酒悦は、現在も上野池之端にて営業を続けております。
1675年(延宝3年)に創業の老舗として訪れてみるのも良いかもしれません。
招福の意味を込めて「福神漬け」と名付けたそうです。
ネーミングセンスは、おいておいて神様を漬物にするという考え方はいかがなものと思いますが、現在の私達の食生活にも非常に馴染みのあるものになっています。
酒悦:公式ページ
八福神
七福神だけではなく八福神として祀っている場所もありますのでご紹介していきます。 日本では七福神は有名ですが、八福神というのもあります。
起源はインドになり、中国に渡っていきます。
八福神が七福神の起源であるという説もあります。 七福神にもう1柱の神様を加えて「八福神」という場合もあります。
宇賀神(男弁天)
東京都文京区の小石川七福神は弁才天が通常の弁才天ではなく「宇賀神」となっています。
宇賀神とは、日本土着の神様です。
財をもたらす福神として信仰されています。
日本神話に出てくる「宇迦之御魂神」(ウカノミタマ)にゆらいするものではないかと考えられています。
宇賀神を弁才天とすることは多くの七福神でも見られることです。
小石川七福神の場合は、男弁天と女弁天がいることから八福神となっています。
お多福
京都の清水寺の「清水寺八福神」などお多福を加えて八福神にする場合があります。 お多福の起源は大工の高次の妻「阿亀」(おかめ)になります。
女性を表す舞のお面や天宇受賣命(アメノウズメノミコト:日本神話に出てくる女神)のイメージが重なった神格とされています。
寿老人とセットで祀られたり、弁財天(弁才天)の代わりに七福神メンバーに加わることもあります。
吉祥天
千葉県の「八千代八福神」、東京都八王子市の「八王子八福神」、埼玉県久喜市栗橋の「くりはし八福神」などがあります。
吉祥天を加えています。
吉祥天はインドのラクシュミー女神のことです。
毘沙門天の妹(または妃)です。
幸福・美・富などの神様です。
弁天や福禄寿のかわりに七福神メンバーに加わることもあります。
達磨(だるま)
横浜市瀬谷区の「瀬谷八福神」、愛知県豊橋市の「吉田七福神」は達磨を加えて八福神となっています。
達磨は5世紀ごろの人でインドの王子またはペルシア人と言われた高僧でした。 中国(南宋)に渡り禅宗の開祖となっています。
七福神のご利益
七福神は一般的にはおめでたい縁起物として有名です。
例えば、正月の枕の下に「七福神の乗った宝船の絵」を入れておくと良い初夢が見られると言ったものがあります。
さらに、七福神それぞれのお社を順番に回ったりする「七福神めぐり」なども非常に人気です。
七福神めぐり
全国には七福神が多数あり、地域のまちおこしのイベントとしても七福神めぐりが盛んに行われています。
一部をご紹介していきます。
また海外には「台湾七福神」というのも台湾にあります。
また神社・お寺など1社だけに七福神が勢揃いしている場合(一箇所七福神)などもあります。
東京の七福神
日本橋七福神
- 椙森神社(すぎのもり):恵比寿
- 松島神社:大黒天
- 小網神社:福禄寿
- 末廣神社:毘沙門天
- 笠間稲荷神社:寿老人
- 寳生弁財天 水天宮境内:弁財天
- 茶ノ木神社:布袋尊
新宿山ノ手七福神
雑司ヶ谷七福神
元祖山手七福神
- 蟠竜寺(弁財天)
- 瀧泉寺(恵比寿)
- 大円寺(大黒天)
- 妙圓寺(福禄寿・寿老人)
- 瑞聖寺(布袋尊)
- 覚林寺(毘沙門天)
浅草名所七福神
- 矢先稲荷神社(福禄寿)
- 浅草寺(大黒天)
- 浅草神社(恵比寿)
- 待乳山聖天(毘沙門天)
- 今戸神社(福禄寿)
- 橋場不動院(布袋尊)
- 石浜神社(寿老人)
- 吉原神社(弁財天)
- 鷲神社(寿老人)
その他の東京の七福神
- 谷中七福神
- 小石川七(八)福神
- 下谷七福神
- 荒川七福神
- 雑司ヶ谷七福神
- 江戸川ライン七福神
- 亀戸七福神
- 深川七福神
- 荏原七福神
- 隅田川七福神
- 東海七福神
- 多摩川七福神
- 港七福神
- 銀座稲荷七福神
- 千住七福神
- 柴又七福神
- 池上七福神
- 板橋七福神
- 浅草名所七福神
- 亀有七福神
- 下町七福神
- 羽田七福いなり
- かせいチャン七福神
- なないろこみち妖精七福神
東京の一箇所七福神
- 日本橋高島屋七福神(中央区)
- 赤坂豊川稲荷七福神(港区)
- 成子天神七福神(新宿区)
- 最勝寺七福神(新宿区)
- 椿山荘七福神(文京区)
- 中村時計文具店七福神(文京区)
- 真珠院七福神(文京区)
- 立花大正民家七福神(墨田区)
- 金生七福神(品川寺)(品川区)
- 品川神社七福神(品川区)
- 瀧泉寺七福神(目黒区)
- 大円寺七福神(目黒区)
- 目黒雅叙園七福神(目黒区)
- 密蔵院七福神(世田谷区)
- 世田谷観音七福神(世田谷区)
- 宗円寺七福神(世田谷区)
- 赤羽西口七福神(北区)
- 東覚寺七福神(北区)
- 地福寺七福神(北区)
- 金剛寺(旧滝野川)七福神(北区)
- 北大塚二丁目七福神(豊島区)
- 浄蓮寺(東京大仏)七福神(板橋区)
- 総泉寺七福神(板橋区)
- 三宝寺大黒天堂七福神(練馬区)
- 円明院七福神(練馬区)
- 武蔵野稲荷神社七福神(練馬区)
- 正安寺七福神(足立区)
- 法受寺七福神(足立区)
- ファームヨコタ七福神(足立区)
- 良観寺七福神(葛飾区)
- しょうぶ七福神(葛飾区)
- 葛西の森の七福神(葛西神社)(葛飾区)
- さくらみち七福神(葛飾区)
- 深川不動尊七福神(江東区)
- 天祖神社七福神(江東区)
- 修正院七福神(荒川区)
- 萬福寺七福神(墨田区)
- 白髭神社七福神(墨田区)
- ウサギの子薬局七福神(墨田区)
- 唐泉寺七福神(江戸川区)
- 正法寺墓苑七福神(台東区)
- 五條天神社七福神(台東区)
東京だけでもこんなにあるの?
まだまだあるっぽいけど、書ききれないから有名所にまとめたつもり
ってことは全国にはもっとあるんだろうね
全国もまとめようとおもったけど、圧倒的な数だから今回は勘弁してください、コピペじゃなくて書き写しだからしんどい
大阪七福神
- 今宮戎神社(恵比寿)
- 大国主神社(大黒天)
- 大乗坊(毘沙門天)
- 法案寺(弁財天)
- 長久寺(福禄寿)
- 三光神社(寿老人)
- 四天王寺布袋堂(布袋)
京都の七福神(都七福神)
七福神と御朱印を組み合わせたおすすめのハンドブックです!…(クリックで下に表示します)
私掲載されている御朱印をもらえる神社やお寺も豊富ですし都内の七福神巡りと組みわせて紹介されているの非常におすすめです。「次にどこにいこうかなぁ」なんて考えるときも最高に楽しいです。