「えびす」と聞いてなじみのあるワードだと思います。
山手線の駅でも「恵比寿駅」というのがあったり、各地で地名にもなっているほどの影響力があるほど、ご利益があるとされています。
今回はその神様「恵比寿」についてお伝えしていきます。
恵比寿・えびす・ゑびす
恵比寿は、「えびす」、「ゑびす」と書いたりもします。
その他、夷、戎、胡、蛭子、蝦夷、恵比須、恵比寿、恵美須などがあります。
漢字ありすぎじゃない?
日本古来の神様の中でも、唯一「福の神」としています。
地域によっては、「えべっせん」や「えびっさん」「おべっさん」とも呼ばれています。
恵比寿は右手に釣り竿、左手に鯛
ゑびすは、狩衣(かりぎぬ)の姿をしており、右手に釣り竿を持っており、左脇には鯛を抱えている姿一般的です。
恵比寿の2つのパターン
蛭子
記紀神話によれば、蛭子命は3歳になり足が不自由で流し捨てられたとされております。
蛭子命がどこかに漂着したということで信仰が生まれたのです。
事代主神
また、事代主神(ことしろぬしのかみ)として祀っている神社もあります。
日本神話に登場する神のことです。
事代主が釣りをしていたとされることとえびすが海の神であることが結びつきます。
江戸時代になってから両者を同一視する説が出てきたことになります。
蛭子系と事代主神系があることを理解し、2つのパターンが有ることから、恵比寿を見かけたときはどちらかな?と思いながら参拝するのも良いかもしれません。
恵比寿のご利益
釣り竿と鯛からもわかるように「漁業の神様」としてもされており、後に留守神として「商いの神様」ともされました。
- 福
- 漁業
- 商売 など
恵比寿に関わる神社など
西宮神社(兵庫県)
えびす神社は全国に約3,500社あるといわれており総本社は兵庫県の西宮にある西宮神社です。
関西のバラエティ番組などで定番の本殿までの230mを「走り参り」をして福男を決める正月のイベントでも有名です。
蛭子命(えびすのみこと)が漂着してきたという伝承が各地であるのですが、その代表が西宮神社となっております。
今宮戎神社(大阪府)
大阪府にある恵比寿を事代主神として祀っているのは、「今宮戎神社」です。
京都ゑびす神社(京都市)
日本三大えびすの一社である京都ゑびす神社。
美保神社(島根県)
えびす信仰が始める前から事代主神を祀っていたのが、美保神社です。
事代主神を祀る神社の総本宮となっています。
日本三大えびす
日本三大えびすとしては、 西宮神社 ・今宮戎神社 ・京都ゑびす神社 となっています。 いずれも、「恵比寿」の表記が違い起源の複雑性などが垣間見えます。
まとめ
今回は七福神の一柱である、「恵比寿」についてお伝えしていきました。
七福神にはまだまだ6種類の神様がいらっしゃいます。
神様の歴史や特性・ご利益なんかを頭に入れておいて参拝に行くと気分が変わってきます。
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