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レバレッジ投資信託のレバレッジNASDAQ100に関して投資初心者にもわかりやすく解説していく記事になります。
またレバレッジNASDAQ100に投資し続けている私がなぜレバナスに投資し続けているのかをお伝えしていきます。
大きく分けて3つのカテゴリてお伝えしていきます。
- レバナスの説明
- レバナスのメリットデメリット
- 私がレバナスに投資し続けている理由
「レバナスについての説明は特にいらないよ、ハゲ」と思われている人は目次からジャンプできますのでご利用ください。
では、記事の中身に入っていきます。
(初回公開日時:2022年1月24日)
最近のレバナスについて、思うこと
割とTwitter界隈や、YouTubeでもレバナスについて議論が度々起こっています。
レバナスに対しての考え方の相違や投資に対しての価値観の違いなどから議論が活発化されていることなのでしょうが、私は終始一貫としてレバナスに対しては肯定的であり、また自身でも毎日積立投資を行っており、NISA枠の大半をレバナスが占めている状態になっています。
結果からいえば、レバナス投資を始めて大きな恩恵を受けています。
またレバナスに対しては今後も中長期的に渡って市場平均を上回るパフォーマンスを期待しています。
こういった、私の状況を踏まえての記事になるためある程度のポジショントークとして記事を読み勧めていただけたらと思います。
レバナスとは?
レバレッジNASDAQ100というのは、具体的にどのような投資商品なのかを解説していきます。
一言で言えば、NASDAQ100指数に対して2倍のレバレッジをかけた投資信託の通称になります。 レバナスを抑えるために次の3つを抑えておきましょう。
- レバナスはNASDAQ100指数に2倍のレバレッジをかけた投資信託のこと。
- 現在2種類のレバナスがある
- ハイテクセクター中心のため、大きな成長が期待できる一方でセクターの偏りによってリスクもその分大きい
少し分けて解説します。
NASDAQ100指数というのと、レバレッジというのを少し仮設します。
NASDAQ100とは?
NASDAQ100というのは、アメリカの代表的な3指数には入っていませんがメジャーな指数の1つとして加えられています。
NASDAQ市場に上場する100社の時価総額加重平均(時価総額ランキングのような感じ)で割り出して指数化したものです。
アメリカの株式市場にはニューヨーク証券取引所(NYSE)とNASDAQ(ナスダック)証券取引所があります。
ニューヨーク証券取引所に比べて、IT関連やハイテク関連の企業が多く上場していることからハイテク関連の指標としても見られることが多いです。
レバナスのNASDAQ100指数が含まれているNASDAQ総合指数はアメリカの主要3指数のひとつです。
NASDAQ総合指数の中の上位100社がNASDAQ100指数ということになりますが、NASDAQ100指数は金融銘柄を除いている指数です。
レバレッジとは?
ご説明しました、NASDAQ100に対して2倍のレバレッジがかかった投資商品がレバナスなのですが「レバレッジ」に対してもピンと来ないという人もいると思います。
レバレッジというのは、簡単に言えば「テコの原理」です。
一般的には金融の業界においては他人の資本を利用し、利益効率を高めることを意味します。 もっとわかりやすく言えば、「一石二鳥」みたいな感じです。
それだとモットわかりにくいんだけど
例えば、なにか事業を興す場合においては、自己資金が足りない場合は銀行などからお金を融資してもらい開業します。 これも1つのレバレッジです。
投資などにおけるレバレッジ
投資の世界ではレバレッジは普通に使われています。
いわゆる「信用買」などは手元資金以上の資金を活用して資産を運用して利益を生み出します。(損失も大きくなる)
またFX(外国為替取引)においては、レバレッジを活用することがもはや一般的になっており、小さな変動幅で大きなリターンを得ることができます。(当然逆もある)
レバレッジは、国や金融機関によって倍率が変わって来ます。
2倍、3倍、10倍、100倍など様々なレバレッジをかけることで大きなリターンを得ることができますが日本の場合はレバレッジに関してはリスクを鑑みて縮小傾向にあります。
またレバレッジをかける場合は、証拠金が必要です。
いわゆる元本のようなものでレバレッジをかけた証拠金を下回ると強制的に決済(ロスカット)されたり、あるいは追加で資金を支払わなければならないこともあります。(追証「おいしょう」)
リターンも大きくなるが、一方でリスクもかなり大きくなるというのがレバレッジの特徴です。
しかしながら、投資信託のレバレッジ商品の場合の多くは「証拠金」取引ではなくためロスカットや追証などはありませんし、今回のレバナスもロスカットや追証はないため「投資した金額」以上を損することはありません。
強制的にロスカットの場合は、損失を被った場合さらに資金を支払わないといけないこともあるからね。
レバナスはその点追加で資金を支払うと言ったリスクはないね
現在2種類のレバナス
現在、日本の主だった証券会社で取り扱いのあるレバナス商品は2種類あります。
1つは元祖レバナスの大和アセットマネジメントが出している「iFreeレバレッジ NASDAQ100」です。
私が購入しているのも、大和のレバナスになります。
もう一つは以前記事にしました楽天証券から出ている「楽天レバナス」です。
どちらが良いかは好みだと思いますが、手数料面(投資信託は信託報酬)を見れば若干ですが楽天レバナスのほうが安くなっています。
詳しくは楽天レバナスの記事を御覧ください。
ハイテクセクター中心のためリターンが大きくリスクも大きい
レバナスの特徴の一つしてはハイテクセクターの偏りがが大きいと言えます。
いわゆるハイテクセクター(情報技術セクター)が、45%ある上にAmazon、テスラが消費財セクターに区分されています。
なおグーグルやネットフリックスなども通信セクターに区分されているため表面上の情報技術セクターの割合以上にハイテク関連の比重は大きいと言えます。
テスラは自動車関連だから消費財で良いと思うけど、ハイテクってイメージはあるね
通信、消費財といってもネットフリックスやAmazonなんかはハイテクだからね、どうしてもセクターの偏りは否めないね
投資というのは、集中すればリターンとリスクは大きくる一方で分散すればリターンとリスクは小さくなります。
100社の集合体の指数といえどもセクターに関しては分散できていない指数として考える必要があります。
以上が、レバナスという投資対象にたいしての抑えておきたいポイントになります。
特徴をまとめると、この章の最初にお伝えしたように下記のようになりますので、抑えておきましょう。
- レバナスはNASDAQ100指数に2倍のレバレッジをかけた投資信託のこと。
- 現在2種類のレバナスがある
- ハイテクセクター中心のため、大きな成長が期待できる一方でセクターの偏りによってリスクもその分大きい
レバナスのメリット&デメリット
次に、レバナスを投資するか否かの判断材料の1つとしてレバナスのメリットとデメリットをまとめていきます。
レバナスのメリット
メリットは4点あります。
- 大きなリターンが見込める(将来性がある)
- レバレッジだが信用取引ではないのでロスカットの心配はない
- 日本円で気軽に投資できる
- 100円単位で気軽に投資ができる
大きなリターンが見込める
最大のメリットは明るい将来性です。
過去10年にさかのぼったとしても、身の回りのハイテク製品、サービスは明らかに増えています。
今後、10年後はどのような世界になっているのか、少しだけでも想像すればわかると思います。
すべてのモノ、サービスがインターネットを介しビッグデータを利用し効率化されます。
そういったモノ、サービスにおいて「半導体」「データ管理」「インフラ」の多くはNASDAQ100銘柄が大きな世界シェアを持っています。
2010年代に台頭してし、巨大テックとなったいわゆるGAFAMもNASDAQ100指数の大きな割合を占めています。(約40%)
今後、未来に対しても日本企業では到底かなわないような巨額な投資を行っておりこれらの企業がこのまま繁栄してくことも考えられます。
逆にGAFAMが衰退したとしてもそれに代わる企業は紛れもなく、次のハイテク企業になるためNASDAQで上場している可能性は高くその成長の恩恵を正面から受けられるのです。
右肩上がりの成長性にたいして、「レバレッジ」がかかっているというの爆発的なリターンも期待できるのです。
信用取引ではないのでロスカットはない
レバナスはレバレッジでの説明をしたとおりレバレッジがかかっているとはいえ投資信託なので「信用取引」「証拠金取引」ではありません。
日々の変動率が2倍になるように設計されているだけなので仮に大きく下落したとしてもロスカットで強制的に決済されたり、また追加で資金を投入しなければならない追証ないので「安心」して投資することが可能です。
日本円で投資ができる
私が大きなメリットを感じているのは「日本円」での投資が簡単にできるという点です。
NASDAQ100指数に連動したETFである【QQQ】や、QQQにレバレッジ2倍の【QLD】、3倍レバレッジである【TQQQ】は日本円を米ドルに替えたり、換金する手間もあります。
気軽に日本円で積立できるというのは、面倒くさがりな人には大きなメリットとも言えます。
100円単位でも投資できる
また気軽に投資できるという点では、レバナスは投資信託なので100円単位からでも投資が可能です。
細かな投資ができるといった点や、私のように毎日積み立てる場合においては100円単位で投資できるのはありがたいです。
ETFの場合は100円単位ではなく、株価単位での投資になります。 よって、少資本でも参入しやすく小刻みに投資でき複利の恩恵も受けやすいと言えます。
これに関してはレバナスだけではなく他の投資信託にも当てはまることなんだけどね
日本円で、100円単位で、さらにリターンが期待できるというのは非常にいい商品だよね
レバナスのデメリット
次にレバナスのデメリットに関してもお伝えしてきます。
レバナスのデメリットも4つにまとめました。
- ボラティリティ(変動幅)が大きい
- 信託報酬(手数料)が高い
- レバレッジによる逓減(ていげん)がある
- 投資信託なので売買にラグがある
ではデメリットの内容に入っていきます。
ボラティリティ(変動幅)が大きい
レバナスは他の指数のインデックス投資に比べてボラティリティが非常に激しい投資対象になります。
要因としては、ただでさえセクターに偏りがあるに加えて、それに対して2倍の変動率のレバレッジが加わるからです。
レバナスの場合1日の変動幅が+-5%などというのが何度もあります。
そういった変動幅が大きい投資対象の場合は非常にメンタルも削られます。
上昇局面ではいいのですが、景気後退期などによる下落局面が続いた場合、大きな下落が続きます。
その際には資産がみるみる削られると同時に精神状態も不安定になってきます。
メンタル面やリスクに対しての余裕がない場合、レバナス投資はおすすめできないです。
長期的な資産運用と決めていても実際のチャートは調整などを多く含み、不安定な相場なときも多くあります。
買ったら放置で株価は見ないくらいの人のほうが良さそうだよね
実際に下落が続くと結構メンタルけずられたり、ネット上で煽られたりするからね
信託報酬(手数料)が高い
レバナスは通常のNASDAQ100指数の投資信託に比べて手数料が高くなっています。
当然、レバレッジがかかっているというシステムに投資しているので手数料は高くなってしまいます。 投資においてはコストも非常に重要です。
すこしでも手数料を少なくしたいというのであれば、楽天レバナスのほうが大和アイフリーレバナスよりも低く設定していますので楽天レバナスに投資したほうが良いです。
高リターンに期待しているとはいえ、決して安い信託報酬ではないよね
レバレッジによる逓減(ていげん)がある
もっとも多くあるレバレッジのデメリットの1つとしてはレバレッジの逓減(ていげん)です。
逓減というのは、徐々に減少していくという意味です。
一般的に言われるのがレバレッジの弱点はボックス相場に弱いというものですがそれはこの逓減によるものです。
ボックス相場というのは、上限と下限の価格をいったりきたししている状態のことです。
レバレッジ商品の場合はボックス相場に対しては、価格逓減されてしまいますのでその点はデメリットになります。
投資信託なので売買にラグが発生
私がもっとも大きなデメリットを感じるのが「売買によるタイムラグ」です。
レバナスはETFでも個別銘柄でもない投資信託になります。
よって、仮に買いたい場合も、2日くらいのタイムラグは発生します。
価格の反映も1日ずれたりと「指値」などができません。
10,000円分のレバナスを買いたい場合は、3日位かかります。
15時までに購入手続きを行った場合、その夜のアメリカ市場でが閉まり価格が決まります。
その価格がきまったあとに証券会社が注文を出します。
その価格で購入するのはその夜のアメリカ市場がしまったとに証券会社の口座に反映されます。
よって、かなりのタイムラグが発生してしまうのです。
つまり、リアルタイムでの売買はほぼ不可能です。
大きな価格変動に対応できないことは最大のデメリットになりえます。
逆に言えば、長期保有を考え積立投資を行っている人にとってはあまり関係ないかもしれません。
安値で買いたい、高値づかみをしたくないという気持ちはわかりますが、ドルコスト平均法によって価格を平準化することでそのリスクは抑えられます。
ここまで、レバナスに対してのメリット・デメリットをご紹介してきました。
レバナス投資は魅力ある成長性にレバレッジをかける事で大きなリターンが得られると言った一方で逓減リスクやリアルタイムでの売買ができないといったデメリットも存在します。
それらを網羅的に考えて、投資対象を決めていきましょう。
では、最後に私が「レバナスに対してなぜ投資をしつづけているのか」を4つにまとめましたのでご紹介します。
詳しくは次回の記事に書こうと思いますが、「私がレバナスに投資する4つの理由」をまとめておきます。
私がレバナスに投資する4つの理由
私が現在もレバナスに対して投資を続けている理由についてまとめていきます。
はじめはレバナスではなく、普通のレバレッジのついていないNASDAQ100に投資をしていたのですが、レバレッジNASDAQ100の存在を知って投資をシフトしています。
ただ、iDeCoに限ってはレバナスはiDeCoの対象金融商品ではないためNASDAQ100に投資している形になります。
よって、NASDAQ100指数にたいして完全にレバレッジが効いているのかというと答えはNOで、時間が立つにつれて2倍ではなく1.7倍から1.5倍くらいになると考えられます。
少し前置きが長くなりましたが、私がレバナスに投資している4つの理由は下記の通りになります。
- 入金力が低いから
- NASDAQ100銘柄の将来性に期待しているから
- 気軽に投資できるから
- レバナス以上の投資商品が少ないから
簡単に説明したところですが、記事も長くなりましたので以上の4点を詳しく解説する記事を公開しますのでそちらでご確認ください。
では、まとめに入っていきます。
まとめ
今回は「レバナス」に対しての解説記事を書いていきました。
簡単に説明すると、レバナスはNASDAQ100指数にたいしての2倍のレバレッジがかかった投資信託です。
現在、大和証券から出ているifreeレバレッジNASDAQ100と楽天証券から出ているレバレッジNASDAQ100の2つの投資信託があり、レバナスというのはこの2つの投資信託のことを指します。
ETFでは、レバナスに該当する商品は【QLD】という商品がありますが日本のネット証券会社では取り扱いがないです。
ただチャートなどを見るときはおよそはQLDで事足りると思います。
2010年代後半から圧倒的な成長を遂げてきたNASDAQ100指数ですが、2022年になり本格的に上昇相場は終えて調整局面に入ろうとしています。
そんなときにハイテク銘柄の集合体であるNASDAQ100に投資すること、またそんなNASDAQ100にレバレッジがかかったものに投資するというのは勇気がいることです。
ただし、調整局面は絶好の買い場であると同時に、調整局面はどのような指数、銘柄にもやってきます。
問題は、その将来性です。
果たして今後5年後、10年後にどのような未来が待っているのかを想像して下落相場を耐え抜きましょう。
そういった意味でも、私がレバナスに投資する4つの理由をこの記事の次回作として作成しますのでよかったら投資の参考にしてください。
私はあくまでもレバナスに投資をしていますが、投資初心者さんにはS&P500インデックスファンドへの投資を推奨しています。
レバナスに投資する際は、十分に変動幅の大きさやセクターの偏りなどのリスクを加味して投資しましょう。
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