現地時間8月24日にダウの入れ替えの発表が行われました。 (米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズより)
今回ダウ工業株30種平均の構成銘柄から外れた企業は以下のとおりです。
- エクソンモービル【XOM】
- ファイザー【PFE】
- レイセオン・テクノロジーズ【RTX】
一方で、今回これら3社と入れ替えになった銘柄が、 下記のとおりです。
- セールスフォース・ドットコム【CRM】
- ハネウェル【HON】
- アムジェン【AMGN】
この記事の目次
ダウについて
ダウ工業株30種平均というのは、アメリカの3指数のひとつです。
S&P500、NASDAQと同様に比較的に多くの場面で見ることがあると思います。
一方で、30社の平均株価であることに対して市場に与える影響はそこまで大きくなくあまりきにしていない投資家も多いです。
今回の銘柄の入れ替えは、8月31日より算出されます。
入れ替えた影響よりアップルの影響のほうが大きい
今回の入れ替えに対して、かつて栄華を誇り、時価総額では世界第一だったエクソンモービルがアメリカの主要指数であるダウ平均から姿を消します。
まさに「時代の流れ」というものでしょうか。
エクソンモービルは、石油メジャーとして石油の生産から販売まで手掛ける巨大な企業です。
■エクソンモービルのチャート
一方で、現在の世界第一の時価総額を誇る企業はご存知、「Apple(アップル)」【AAPL】です。
そして、今回7月に発表したAppleの株式分割によってダウ平均のハイテクの比率が下がってしまいます。
というのも、ダウ平均は時価総額の加重平均ではなく、「株価の平均」で算出される指数だからです。
単純に株価が4分の1になるということもあり、ダウ平均は大きく変化します。
株式分割によっても対応できないオワコン指数じゃない?ダウって
30社しか入ってないし偏りあるし、AmazonやGoogle、Facebookもはいってないからね
【OUT】ファイザー【PFE】
アメリカ、世界でももっとも大きい製薬会社のひとつでコロナワクチンの認証実験なども行っています。
ここ最近では大きな売上を上げている薬が開発できていません。
(私も保有している銘柄ですが売却を決意しました)
■ファイザーのチャート
【OUT】レイセオン・テクノロジーズ【RTX】
レイセオンテクノロジーズは、軍事系の会社です。
レイセオンは聞いたことがある人もいると思います。
レイセオンと航空宇宙系の複合企業であるユナイテッドテクノロジーが合併し、誕生しました。
ミサイル世界最大手であるレイセオンテクノロジーズですが、戦争がない平和な世の中になれば不要になるかもしれませんね。
そういう世界が一番だけどね
レイセオンテクノロジーズのチャート
ダウ平均に新しく組み込まれる企業
【IN】セールスフォース【CRM】
代わりに入るセールスフォースは顧客の管理などを行ういわゆつSaaS企業です。
コロナの中でも順調に売上を伸ばしてきましたし、日本でも展開しているのできき馴染みがあるかもしれません。
■セールスフォースのチャート
【IN】ハネウェル【HON】
先日記事でご紹介したハネウェルですが、宇宙関連事業をはじめ様々な事業を展開しています。
フォーチュン100にも数えられる名門企業であり、従業員数も13万人と巨大企業です。 今回のダウ平均への採用に関してもそうですが、将来性もある同社なので投資しておいてもいいかもしれませんね。
■ハネウェルのチャート
【IN】アムジェン【AMGN】
アムジェンは、サンフランシスコに本社をおく世界最大規模のバイオテクノロジー会社です。
従業員数は約3万人で、遺伝子組み換え技術や、医薬品の製造、開発なども行っています。 新型コロナのワクチン開発にも参入しています。
完全ヒト化中和抗体を共同開発を行っていますが、この点には一歩遅れている印象です。
■アムジェンのチャート
私のポートフォリオへの影響
さて、ここまで市場の影響を考えてきましたが私のポートフォリオに多少なりとも影響があります。 実はエクソンモービルに関しては先日お伝えしたようにうまく売り抜けました。
売ったあとに情報を知ったからよかったわ
でもファイザーは持ってるままじゃない?
そうなんです。 私はまだファイザー株を少しばかり持っています。
よって、ファイザーの株が多少なりとも影響を受けて下がっています。
当然、採用された銘柄は上がり、外された3銘柄は下がっています。 指数に連動したETFなどもありますし、今後しばらくはこのトレンドで動いていくのではないでしょうか。
ただし、ファイザーを持っているとはいえ少額です。
しかもファイザーはまだ新型コロナにおいてワクチン開発・製造・販売のチャンスがあります。 配当も悪くないです。
売ろうか迷っていましたが、今回のダウ除外で配当を待たずに売ろうかと思っています。
ダウ平均よりもS&P500銘柄
やはり、意識するのはダウ平均よりもS&P500指数だと思います。
S&P500に連動するETFや投資信託というのはたくさんありますし、いまはテスラがS&P500にはいるのではという憶測でかなり株価を上げています。
もちろん、ダウに連動したETFもありますがどうしても比重としてはS&P500になってしまいます。
そこまで、市場に与える影響はないとは思いますが、大きな時代の流れとして、「エクソンモービル」がアメリカを代表する30社から外れたということは大きなニュースとなっていますので、時代の変化についていきたいと思います。