老後、2,000万円が必要資金と言われてどうやって具体的にお金を増やしていくのかを考えてみました。
老後2000万円問題ということもあり、老後に2000万円作りたいと思いませんか?
結論から言えば、2000万円はともかく1,000万円を月々の投資「1万円」から作り出す方法を使えば誰にでもできるという結論に至りました。
方法としては、下記のとおりになります。
まずは、 簡単に方法をお伝えします。
①iDeCoの口座に毎月1万円の積立投資を行います。
②控除(サラリーマン)資金をさらに積み立てに使います。(楽天証券で12000円)
③積立投資を行ったポイントをされに積立投資に向けます。
これで、年利6%以上で運用していけば30年後には1,000万円を超えるという計算になります。
具体的な説明に入りたいと思います。
- iDeCoで積立を行う
- 還付されたお金を再投資に向ける
- 楽天証券で付与されたポイントを再投資する
- どの投資信託に投資していくか
- 控除された24,000円分の投資先
- シュミレーション
- 毎月上限の23,000円を積立投資した場合
- 余裕のある老後生活
- まとめ
(初回公開日時:2020年7月27日)
iDeCoで積立を行う
iDeCoとは
iDeCoというのは、「個人型確定拠出年金」の愛称です。
簡単に言えば、個人で年金を積立てていくという制度です。
原則60歳以上でなければ解約することが出来ないので注意が必要となります。
(60歳になったときに一括で積立を下ろすか、毎月徐々におろしていくかは選択ができます)
iDeCoのデメリット
iDeCoの特徴のデメリットは毎月の支出が増えてその積立が即座に下ろすことが出来ないという点です。
(病気や緊急の場合は下ろすことが可能ですが、原則的には下ろすことができません)
iDeCoのメリット
一方メリットは、iDeCoに積みて手を行った文の一定額が毎年の住民税と所得税が控除されるということです。
仮に、1万円の投資を毎月行う場合は、住民税と所得税が年末調整時に24,000円分帰ってきます。
およそ、約20%お得に投資できるというものです。
さらに、本来であれば運用益20.135%の税金がかかるのが非課税(減額の場合もある)となります。
職業によっては投資できる上限が変わってきますのでチェックしておきましょう。
例えば、公務員の場合は毎月の投資額が12,000円までと決まっています。
今回は、公務員の人でも投資できる10,000円で話を進めていきます。
還付されたお金を再投資に向ける
先程、お伝えしたように毎月10,000円の積立をiDeCoで行えば24,000円分が還付されます。
これは、年末調整を行えば戻ってくるお金なのでしっかりと還付を受けましょう。
つまり、年間で投資する金額は毎月の10,000円と還付された年間24,000円になります。
1年間で144,000円投資することになります。
(持ち出しは120,000円) この時点で運用リターンが0%だったとしても、20%のリターンを受けているのと同じになります。
楽天証券で積立投資信託を行う
還付された24,000円はできれば楽天証券の投資信託を使いましょう。
楽天証券は、投資信託を購入した際に1%のポイントが付与されます。
このポイントは下記に記載しますが、再投資に活用できます。
楽天証券で付与されたポイントを再投資する
楽天証券で投資信託を購入して、付与されたポイントは再び投資信託を購入することが出来ます。
つまり、年間24,000円分の積立投資を行っているので、合計240ポイントが付与されることになります。 加えて持ち出しの金額を260円行います。
(キリよく500円にします。) 楽天では各種ポイントがたまりやすいので、500円を再投資に向けましょう。
どの投資信託に投資していくか
では、具体的にどの投資信託に投資していくかを見ていきましょう。
前提として、年6%以上のリターンがほしいです。
日本の銀行に預けても定期預金で年利0.01%とかだからね。都合よく6%も貯まるものなんてあるの?
ざっと計算しても、600倍だね。
しかしながら、投資信託によっては6%以上リターンが出ているものも多くあります。
特に、アメリカ株式のインデックスファンドでは、年6~8%リターンが期待できます。
インデックスファンドとアクティブファンドの違いについては過去にご消化していますのでここでは説明しません。
iDeCoの場合は、楽天証券であれば、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に投資すればあとは寝ておくだけで大丈夫です。
積極的なリターンを狙うにはNASDAQ100インデックスファンド
積極的なリターンを希望しているのであれば、おすすめはNASDAQ100に連動したインデックスファンドがマネックス証券のみで取り扱っています。
このシミュレーションに関してはこちらの記事で御覧ください。
S&P500インデックスファンドへ
無難で、平均的なリターンを望むのであれば、SBI証券やマネックス証券でも購入できるS&P500に連動したインデックスファンドがおすすめです。
SBI証券のセレクト商品には、アメリカのS&P500インデックスファンドに投資できます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)にiDeCoで積立投資を行えばアメリカのS&P500銘柄に投資することが出来ます。
つまり、過去30年間の成績をみても8%以上のリターンが期待できるというわけです。 証券会社をたくさんつくりたくないという人は、楽天証券でiDeCoを開設してください。
少し手間だけど、リターンがほしいという人はSBI証券にてeMAXIS Slim米国株式(S&P500)にiDeCoで積立投資を行いましょう。
きれいな右肩上がりの成長がわかります。
控除された24,000円分の投資先
では、次に控除された24,000円の投資先ですがこれはできれば「楽天証券」をおすすめします。
上記で説明したように「ポイント還元」がされるためポイントを再投資に向けることができるというのが最大のメリットだからです。
といっても、年に240ポイントなのであんまり意味がないという考えであれば、別にどこでもいいです。
ただ、年240ポイントを30年間8%で積立投資を行えば、17,000円になります。
具体的に言えば240ポイントが1年後には252円になっています。
2年後には、252円に240ポイントを足して更に8%がかかるため504円になっています。 こうしてチリツモで投資していくことで、大きなリターンを得ることが出来ます。
複利の力は最強だね
具体的な投資先としては、NASDAQ100指数に連動したインデックスファンドをおすすめします。
アメリカ経済の牽引しているNASDAQ市場の時価総額上位100銘柄に投資するインデックスファンドです。
商品名は、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」というものになります。
さらにリスクが取れる人は、「楽天レバナス」という投資商品が発売されました。
楽天レバナスは、NASDAQ100の2倍の運用成績をだす投資商品です。
NASDAQ100インデックスというのは株式の市場に上場しているETFの人気の「QQQ」とほぼ同じ中身です。
さきほどもおつたえしましたが、上位の銘柄は、マイクロソフトやApple、AmazonなどGAFAMと呼ばれている巨大テック企業を始めとしてアメリカを代表する企業が名を連ねています。
元本保証はありませんが、年平均で8~10%のリターンが計算できます。
そんなにリターンがあるの?
あくまでも過去からの推測だけどね
ここでは、多めにリターンを計算しても仕方ないので固く6%として計算しておきます。
NASDAQ100の簡単な特徴としては、これからの未来を背負っていくであろうハイテク産業が中心となっています。
シュミレーション
では、実際に上記の商品に30年間積立を行っっときのシミュレートをしてきます。
1年目
1年目120000円iDeCoに投資、控除された24,000円を楽天証券で投資。
さらに付与された240ポイントを投資します。
1年目の投資金額は、120,000円+24,000円+240円(ポイント)で、144480円になります。
持ち出した金額は120,000円のみです。
これに、6%が掛かっていきます。
(実際はこの6%は上下します。) 1年後には、152,894円なっています。
32,000円分もすでに増えているわね
控除された24000円を使っているとは言え6%ってやっぱり大きいね
2年後
2年後は、この152,894円に、年間投資分の144,480円を足してさらに6%をかけていきます。
すると、2年後には、314,962円になっています。
持ち出した金額は、240,000円とすれば、7万円近くのプラスにすでになっています。
これを、年金の受け取れる60歳まで続けるとします。
私の年齢がアラサーなので、およそ、30年間と仮定します。
すると合計金額が、11,458,900円となります。
1,000万超えたじゃん
ちなみに、年平均リターンを8%にすると、計算上1600万円になります。
すごいわね
逆に年平均リターンを5%に引き下げちゃうと、960万円になります。
30年間12万円を積み立てた持ち出しの金額は360万円なので、およそ3倍以上のリターンが期待できるわけです。
控除額を含めた、積立金額は4,320,000円です。
それでも倍以上のリターンが年平均リターン5%でも期待できるということです。
楽天証券の計算サイトによれば、もう少しリターンが多かったです。
毎月上限の23,000円を積立投資した場合
公務員の場合は、月に12,000円までの積立と決まっていますが、企業年金制度がない社会人の場合は、積立金額を更にマシマシすることが出来ます。
例えば、23,000円の上限の積立を同様に行った場合は、 控除額は55200円となります。
それを再投資します。
結果は、30年間で2,200万円となります。
(楽天証券ではもっと上になっていましたが。)
これは、かなり老後は安定します。
ただ、毎月の出費で23,000円となるとかなり大きくなってきますので注意が必要です。
自分で少し計算してみるのもいいかもしれません。
余裕のある老後生活
あとは、退職金など切り崩していけばまっとうな老後人生を歩むことができそうです。 積立で溜まった1,000万円は再投資して、配当が5%位出る株に打ち込んでおけば、年間で50万円の収入アップになります。
月におよそ4~5万円アップするだけでだいぶ生活も楽になるのではないでしょうか。
プラス年金もありますのでこれで老後の不安はだいぶ解消されるかもしれません。
注意してほしいのは、あくまでも理論値ですし楽天のサービスが終わるかもしれません。
あるいは、過去30年間以上のパフォーマンスが米国株式市場で出ないかもしれません。 そういった、リスクはありますが私が現在取るべき老後資金の戦略はこういったものになっています。
月々の出費と生活費を考えながら老後の資金づくりは「はやいうち」から手を打っておくことがおすすめです。
まとめ
まとめると、iDeCoを活用して、控除される20%分をさらに再投資するという戦略を取ることで月々の積立金額1万円程度で老後の資金1,000万円程度を確保するという内容でした。
老後資金は今後インフレが加速していけば、2,000万円でも済まない場合があります。 コツコツと積み立てを行うのであれば、税制優遇をフルに活用して再投資しながら老後に備えたほうが懸命です。
もちろん、日本には社会保障や生活保護のセーフティネットが整備されています。
しかし、今後どうなるかは「誰にもわかりません」あくまでも現段階で必要な金額と、自分の身の丈にあった積立投資を行うことで将来への漠然とした「不安」をかき消すことができると思います。
すでに年金制度は破綻しているという声さえあります。
実際に破綻していた場合、私達現役世代が被害を被ってしまいます。
そのために準備をしておくことは非常に重要だと思っています。
多くの人の将来に対する不安がなくなれば、経済は明るくなり景気も良くなるはずです。
今度、NASDAQ100で1000万円をつくるまでのシミュレーション記事を作りますのでそちらをお楽しみにしてください。
NASDAQ100で1000万円を作る場合は、よりリスクがありますので投資は自己責任とリスクの範疇ないで行いましょう。
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