今回は、投資・相場に役立つ「格言」をお伝えしていきます。今回取り上げる格言は「もうはまだなり、まだはもうなり」となります。
この投資格言をお伝えしていくシリーズでは、投資初級者から中級者にかけて投資や相場を生き抜いていく上で大切にしたい言葉・心構えなどをお伝えしていくものになります。
ぜひとも頭の片隅にいれて迷ったときに思い出してもらえると嬉しいです。
投資に対しての注意事項…(クリックで下に詳細を表示します)
この記事は私が投資している銘柄を中心に主要指数・セクター別の動きなどをまとめていきます。主に私が投資しているのはハイテクグロース株でありFANG+銘柄とNASDAQ100になります。レバレッジ型の投資やハイテクグロース株には元本を大きく損なうリスクも有るためご注意ください。投資に対してはリスクを許容した上で投資してください。本記事・ブログにおいての個別銘柄・投資信託・ETFなどについては売買を推奨するものではありませんので予めご理解の上、お読みください。本ブログに掲載された銘柄において損失を被った場合においても責任は一切負いません。
- 「もうはまだなり、まだはもうなり」
- 「思い込み」は危険
- 「まだはもうなりもうはまだなり」が記された2つの江戸時代の秘伝の書
- まとめ
- 投資の不安定さを毎日伝えています
- 初心者におすすめの相場の不安定さに左右されない投資方法
(初回公開日時:2021年11月8日)
「もうはまだなり、まだはもうなり」
今回の投資・相場格言である「もうはまだなり、まだはもうなり」の意味や解説を行っていきます。
結論から行きます。
結論から言えば、「冷静になれ」ということです。
株式などの相場においては、「自分の予測」したとおりにはならないものだという教えになります。
大きく上昇している相場、大きく下落している相場において、「ここが天井だろう」「ここが底値だろう」と判断してしまうことが多々あります。
そういった状況から、更に上昇したり、下落したりすることは往々にしてあるものです。 「もう」上がらないだろう、下がらないだろうと思った時、まだ上がるだろう、下がるだろうと判断したときが一番「危険」ともいえます。
その「思い込み」に対して今一度冷静になって、相場を見つめ直すことが重要なのです。
- 相場に「思い込み」禁物、「冷静」になり投資をすること
「思い込み」は危険
「もうはまだなり、まだはもうなり」は表裏一体です。
相場と相対するときは、自分の判断や思い込みは非常に危険であります。
コロナショックの「もうはまだなり、まだはもうなり」
例を上げて言えば、2020年3月にあった「コロナショック」において、多くの人が「底値」を当てることができませんでした。
まさに「まだ下がるのではないか」「もうそろそろあがってくるのではないか」と考えたことだと思います。
実際に、「二番底がきたらどうしよう」とか多くの声がありました。
といっても、「まだ下落が続く」と市場参加者が総悲観となったときに市場は底値をつけています。
これはあくまでも結果論であり、相場に対して「絶対」はありません。
逆に言えば、まだ下がっていたかもしれませんし、「相場の局面」の切り取り方次第によっては、「もう」にもなるし、「まだ」にもなり得るのです。
「まだはもうなりもうはまだなり」が記された2つの江戸時代の秘伝の書
「まだはもうなりもうはまだなり」という格言の語源となった書物が相場の秘伝の書が2つあると言われています。少し紹介していきます。
猛虎軒の「八木虎之巻」(宝暦六年)
猛虎軒(もうこけん)が残した秘伝の書「八木虎之巻」(はちぼくとらのまき)にはこのように記載されています。
「もうはまだなり、まだはもうなりといふ事あり。此の心は、たとへばもう底にて上るべきとすゝみ候時は、まだなりといふ心を今一応ひかへ見るべし。まだ底ならず下るべきと思ふ時、もうの心を考ふべし。必ずまだの心ある時より上るものなり。」
簡単に訳すと、株価が大底だと思ったときは、まださがるのではないかと考えよ。まだ底ではなく下がると思ったときは、もう上がるのではないかと反省しなさい。
なかなか難しいねw
もうこけんって、阪神ファンが作った中華料理屋みたい
本間宗久の「宗久翁秘録」(寛政八年)
本間宗久(ほんまそうきゅう)は、江戸時代の商人です。
出羽庄内出身(現在の山形県酒田市)の商人の本間宗久はお米の売買において莫大な富を築きました。
現在投資家で使われている、チャートのローソク足の考案者ともいわれています。
米の商いでテクニカル分析を行っいたとされており、その基本的な手法の「酒田罫線法」は株式相場、商品先物相場になどの世界で指標を求める手段としても活用されています。
その本間宗久のまとめた秘伝の書の「宗久翁秘録」にも
「もうはまだなり、まだはもうなりということり。ただし、数日もはや時分と思い取りかかりたるに、見計い悪しければ間違いになるなり。まだまだと見合わせ居るうちに遅るることあり。」
と記されています。
まとめ
投資においては「買い」か「売り」かという判断に迫られます。
あとから冷静に見ればそれが正解だったのか、不正解だったのかわかってきます。
実際に相場が動いているときはなかなか冷静な判断ができません。 正しい判断を邪魔しているのは「自分」かもしれません。
いつも「自分の判断は間違っているのかも?」と疑ってみることは非常に重要です。
今回は、投資格言として「もうはまだなり、まだはもうなり」を紹介してきました。
投資の際にはぜひとも思い出してみてください。 特にイケイケな相場や、イケイケドンドンな状況には役立つかもしれません。
投資の不安定さを毎日伝えています
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- その日の経済指標の動向
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初心者におすすめの相場の不安定さに左右されない投資方法
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インデックス投資についてはこちらの記事で詳しく解説していますので良かったら参考にしてみてください。
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