今回はフィンテックをテーマにしたETFをご紹介していきます。
フィンテックとは何なのか、フィンテック企業はどんな企業があるのかという視点でお伝えしていきます。
今回のETFである「グローバルX フィンテックETF」はその名のとおり、グローバルX社が運営しているETFでフィンテック企業に投資するテーマ型のETFとなっています。
この記事では、
- 「フィンテックについて」
- 「フィンテックETFに組み込まれている銘柄」
についてお伝えしていきます。
投資に対しての注意事項…(クリックで下に詳細を表示します)
この記事は私が投資している銘柄を中心に主要指数・セクター別の動きなどをまとめていきます。主に私が投資しているのはハイテクグロース株でありFANG+銘柄とNASDAQ100になります。レバレッジ型の投資やハイテクグロース株には元本を大きく損なうリスクも有るためご注意ください。投資に対してはリスクを許容した上で投資してください。本記事・ブログにおいての個別銘柄・投資信託・ETFなどについては売買を推奨するものではありませんので予めご理解の上、お読みください。本ブログに掲載された銘柄において損失を被った場合においても責任は一切負いません。
- フィンテックとは
- フィンテックETF【FINX】
- 【FINX】の構成銘柄
- イントゥイット【INTU】
- スクエア【SQ】
- ペイパル(PayPal)【PYPL】
- コインベース・グローバル【COIN】
- アップスタート【UPST】
- アファーム【AFRM】
- ストーン【STNE】
- エヌシーノ【NCNO】
- マラソンデジタル【MARA】
- 【RIOT】ライオット・ブロックチェーン
- 私見
(初回公開日時:2021年9月6日)
フィンテックとは
では、そもそもフィンテックとはなんなのかというところもお伝えしていきます。
フィンテックのことはいいよ、構成銘柄の紹介をみにきたんだよと言う人は飛ばしちゃってください
フィンテックというのは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。 簡単に言えば、金融のテクノロジーです。
そのままじゃん
最近の例で言えば、スマホ決済や、QR決済もフィンテックの一部になります。
また仮想通貨はフィンテックの代表的な技術でありその根幹であるブロックチェーン技術はフィンテックにさらなる技術革新を与える友いわれています。
フィンテックの分野
とはいえ、フィンテックにも様々な分野があります。 ジャンル別に少し紹介していきます。
- キャッシュレス決済
- 仮想通貨
- 投資・資産運用・ロボアドバイザー
- クラウドファンディング
- ソーシャルレンディング
- 融資
- 保険
- 送金
- 個人財務管理(PMF)
キャッシュレス決済
最近ではもはや当たり前となりつつあるキャッシュレス決済です。
日本ではクレジットカード決済、PayPayや楽天ペイなどがそれに当たります。
インターネット通信やスマホ技術が決済に技術の進化を与えました。
仮想通貨(暗号資産)
ビットコインに代表される仮想通貨はまさにフィンテックとも言える技術です。
中核のブロックチェーン技術は改ざん不可能な取引データを残すことによってその価値の保証となったりすばやい取引を可能にします。
ここでは仮想通貨については詳しくは触れませんが私も仮想通貨に投資はしています。
投資・資産運用・ロボアドバイザー
スマホアプリやウェブ上で簡単に投資が行えるようになったのもフィンテックといえます。
最近では株取引の手数料が無料になったり、低コストで株式売買ができることで多くの投資家が市場に参加しています。
また資産運用の面でもAIなどに運用をまかせることによって安定的で感情移入がない投資成績をだせます。
投資アドバイスをAI等に任せることによって人件費を抑え手数料が安くなります。
クラウドファンディング
これまで、募金箱を持って駅前でお金を集めていた光景から現在ではクラウドファンディングが主流になっています。
クラウドファンディングとは個人からお金を集めて事業を行ったり、目標を達成しようとすることで寄付や購入型など最近はよく耳にするようにっています。
インターネットがつながっていない少し前ではテレビや新聞に表示された口座に直接寄付を行っていました。
現在では、透明性や事業内容なども調べることもでき様々な事業がクラウドファンディングでお金を集めています。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングというのは融資型のクラウドファンディングみたいなものです。
資金を調達したいひととお金を貸したい人(投資家)を繋ぎ貸付などを行い利益配分をおこなります。
クラウドファンディングよりも投資の要素がつよくなったのがソーシャルレンディングと言えます。
これまでは、一部の個人投資家や機関投資家、企業などがベンチャー企業などに投資をおこなえていましたが上場前に個人投資家も融資や投資を行えるようになりました。
融資
インターネット上で融資やローンが受けられるようになります。
これまでは金融機関に行って審査を受けてローンを受けられるかなどを取り決めていましたが、インターネット上での取引履歴などが重視されますし、すべてインターネット上で完結するため非常にスムーズにお金を借りる事ができます。
保険
保険業界においてもフィンテックは革命を与えています。
人工知能などを駆使して業務の効率化だけではなく顧客に応じた保険の選択などネット保険が増えてきたのもフィンテックの影響と言えます。
送金
送金もフィンテックによって格段と進化しています。
これまでは15時まで銀行に行って振り込みを行わなければならなかったですし、さらに手数料がかかっていました。
決済アプリなどを利用すれば瞬時にお金を送金することができますし1円単位の割り勘にも利用できます。
個人財務管理(PMF)
個人財務管理(PMF:Personal Financial Management)は、個人のお金を管理するサービスなどです。
個人家計簿アプリなどが代表的です。
また確定申告なども手助けするサービスなどもあります。
個人的なことで言えば、家計簿ソフトはマネーフォワードの有料版を使ってます!
拡大するフィンテック
以上の様々な分野でフィンテック技術が応用されておりフィンテック分野の企業の業績も右肩上がりとなっています。
中国政府は人民元をデジタル化する「デジタル人民元」を開発しており、日本やアメリカもお金をデジタル化させようとしています。
特に発展途上国においては銀行口座はないけどスマートフォンを持っているという人も多く仮想通貨やデジタル通貨の普及は目まぐるしいものがあります。
「バイナウペイレイター」(BNPL)
近年注目されているのは「バイナウペイレイター」(Buy Now,Pay Later)という仕組みです。
頭文字をとってBNPLともいわれます。
これは、簡単に言えば「お買い物の後払い」になります。
これまで後払いはクレジットカードを発行している人ができていたり、企業の支払いなどがそれにあたっていましたが簡単なスマホやアプリで審査を行い欲しい物を購入し分割あるいは後々支払うというものです。
与信審査の短さや、手軽にお買い物ができるということで若者世代を中心に爆発的に普及しています。
日本だけでも後払い市場は1兆円(世界では10兆円規模)あると言われており新たな支払い方法の新常識として確立するかもしれません。*1
まだまだ発展途上であり進化を続けている業界ですのでこれからも新しい分野のフィンテックが生まれてくる可能性は十分にあります。
フィンテックETF【FINX】
では、ここからはフィンテックの説明ではなくフィンテックETFの【FINX】の解説に入ります。
【FINX】設定日
FINXの設定日は、2016年9月12日となっております。
【FINX】連動指数
FINXは、「Indxx グローバル・フィンテック・セマティック・インデックス」に連動します。
【FINX】チャート
【FINX】経費率
経費率は、0.68%とやや高めではあります。
【FINX】の概要
グローバルX社の公式ページによれば、「金融サービスの転換をもたらすイノベーションを引き起こす金融技術の最先端にある企業への投資を目指します」とあります。
【FINX】の国別の比率
*2 FINXを構成する企業の国別の割合はアメリカが63.8%と高く、日本企業は入っていません。
日本にもたくさんのフィンテック企業があるんだけどね、もっと頑張って欲しいね!
【FINX】の構成銘柄
2021年8月30日現在の構成銘柄は54銘柄となっています。
まずは、構成比率が高い10銘柄を紹介していきます。
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以上の企業がFNTX構成銘柄の上位10銘柄になります。
(2022年10月6日現在)
上位10銘柄で54.537%となっています。
【FINX】の構成銘柄のETFに占める割合
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【FINX】の構成銘柄の前日比騰落率
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【FINX】の構成銘柄の年間騰落率
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【FINX】の構成銘柄の週間&年間 騰落率マトリクス
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構成比率が11位以降の銘柄
構成比率が11位以降の銘柄も紹介していきます。
- アップスタート【UPST】:3.321%
- ゼロ【XRO AU】:3.249% ※オーストラリア企業
- ルファックス【LU】:3.0% ※中国銘柄 ADR
- アファーム【AFRM】:2.944%
- ストーン【STNE】:2.621% ※ブラジル銘柄
- ネクシィ【NEXI IM】:2.621% ※イタリア銘柄
- パグセグロ・デジタル【PAGS】:2.432%
- ブラックナイト【BKI】:2.343%
- テメノス【TEMN SW】:2.341% ※スイス銘柄
- ガイドワイア【GWRE】:1.992%
- ヌヴェイ(Nuvei)【NVEI CN】:1.421% ※カナダ銘柄
- エヌシーノ【NCNO】:1.192%
- シム【SIM DC】:1.102% ※デンマーク銘柄
- ヘルスエクイティー【HQY】:1.072%
- オープンレンディング【LPRO】:0.942%
- ヒポポート【HYQ GQ】:0.906%
- エンベストネット【ENV】:0.856%
- マラソンデジタル【MARA】:0.805%
- シフト4ペイメンツ【FOUR】:0.737%
- ライオット・ブロックチェーン【RIOT】:0.722%
- ハット8マイニング【HUT CN】:0.634% ※カナダ銘柄
- バーチュ・ファイナンシャル【VIRT】:0.591%
- ジップ【Z1P AU】:0.558%
- レンディングクラブ【LC】:0.549%
- ビットデジタル【BTBT】:0.496%
- レンディング・ツリー【TREE】:0.441%
ここまで36銘柄になります。 グローバルXの公式ホームページによれば構成銘柄は56銘柄になりますが、かなり比率も少ないのでここまでにしておきます。
36銘柄の全体の構成比率は94.412%となっています。
また更新したら増やすかもしれません
イントゥイット【INTU】
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■イントゥイットは、中小企業、消費者、会計専門家、金融機関に事業・財務管理ソリューションを提供する米国企業。事業・財務管理「クイックブックス」、消費者用「ターボタックス」、会計専門家用「プロシリーズ」と「Lacerte」、ウェブベースの「インテュイット・タックス・オンライン」、財務管理「クイッケン」と「ミント」などのソフトウエアを提供。*3
- S&P500構成銘柄
- フィッテック銘柄
スクエア【SQ】
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■スクエアは米国のソフトウエア企業。主にPOS(ポスレジ)のソフトウエアを開発、販売する。同社製品「スクエア・レジスター」は販売時点情報管理システムで領収書、在庫管理、売上報告書などの作成をサポート。また、「スクエア・キャピタル」は売り手側に翌日の決済や振込ができるシステム。スマートフォンやタブレットでの業務が可能。本社はサンフランシスコ。*4
ペイパル(PayPal)【PYPL】
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■ペイパル・ホールディングスは米国の電子決済サービス企業。事業者と顧客を代行して売買決済をインターネット上で行う。顧客の携帯電話やタブレット・ウェアラブル端末などに対応し、プラットフォーム名は「ペイパル」、「ペイパル・クレジット」など。事業者はウェブサイトや店舗からも決済サービスの利用が可能。本社はカリフォルニア州サンノゼ。*5
- S&P500構成銘柄
- NASDAQ100構成銘柄
- フィンテック銘柄
コインベース・グローバル【COIN】
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■コインベース・グローバルは米国の仮想通貨取引所の運営会社。エンドツーエンドの金融インフラストラクチャとテクノロジーのプロバイダとして、ビットコイン等の仮想通貨取引のプラットフォームを構築し、世界中のインターネットユーザーや企業や機関、および小売ユーザーなどに簡単かつ安全な暗号資産へのアクセスを提供。*6
- 仮想通貨関連銘柄
- フィンテック銘柄
アップスタート【UPST】
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■アップスタート・ホールディングスは米国の融資プラットフォームプロバイダ。同社の人工知能(AI)を活用したプラットフォームは、銀行および融資提供者のリスクとコストを削減しながら、消費者により高い承認率、より低い金利、そして完全に自動化された効率的なプロセスでローン商品を提供することを可能にする。本社所在地はカリフォルニア州サン・マテオ。*7
アファーム【AFRM】
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■アファーム・ホールディングスは米国のフィンテック企業。主にオンラインやモバイルでのEコマースにおける後払いサービスを提供する。若年層にユーザーが多く、商品の購入時点で融資を申し込み、後払いや分割払いの支払いを簡潔で透明性のあるプロセスにする。本社所在地はカリフォルニア州サンフランシスコ。*8
- ペイパルマフィア銘柄
- フィンテック銘柄
ストーン【STNE】
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■ストーンはブラジルの電子商取引ソリューションプロバイダー。ブラジルの店舗、オンライン、モバイルの各チャンネルにおける電子商取引を円滑に行うためのWi-Fi及び3Gデータ対応端末機器D210N及びS920を提供し、決済をサポート。またS920ユーザー向けにスマホアプリの提供も行う。本社所在地はサンパウロ。*9
- ブラジル銘柄
- フィンテック銘柄
エヌシーノ【NCNO】
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■エヌシーノは米国のフィンテック企業。世界各地の金融機関向けにクラウド型銀行業務プラットフォームSalesforceの提供を行う。人工知能(AI)と最先端の分析を活用したデータ主導型の同プラットフォームは、融資業務や顧客獲得におけるインサイトを提供し、銀行業における生産性と効率性の向上を目指す。本社所在地はノースカロライナ州ウィルミントン。*10
- フィンテック銘柄
マラソンデジタル【MARA】
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■マラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings, Inc.)はデジタ ル資産テクノロジー会社。ブロックチェーンエコシステムおよびデジタル資産の生成に注力し、仮想通貨をマイニングする。世界各地で事業を展開*11
- フィンテック銘柄
【RIOT】ライオット・ブロックチェーン
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■ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain, Inc.)はデジタル通貨会社を運営。 暗号通貨・ブロックチェーン事業の取得とブロックチェーン技術会社の支援に注力。従来のバイオテクノロジー事業も継続。*12
- フィンテック銘柄
私見
フィンテックはまだまだこれから伸びてくる分野だと私は思っています。
特に仮想通貨界隈が盛り上がるにつれてその流れは加速すると思っていて仮想通貨に対しても投資はし続けていきます。
フィンテックといってもご紹介したとおり様々なジャンルがあり様々な技術がありますので網羅的に投資できるこのFINXは投資しても非常に面白いかなと思っています。
私は個別株でスクエアやアファームといったフィンテック企業に投資をしています。
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