遠隔医療のプラットフォームを提供しているテラドック社が糖尿病患者向けのサービスを行っているリヴォンゴヘルス【LVGO】を約2兆円で買収を決定しました。
同社の株は1株につきテラドック株0.5920株と現金11.33ドルを交換できます。
テラドックは、リヴォンゴの株を159ドルとしております。
同日、テラドック株とリヴォンゴ株は急落しています。
テラドック側としては、リヴォンゴ株は割高すぎると言う点。
そして、リヴォンゴ株を持っている人側からとしては、急成長しており、上場以来株価は4倍にもなっておりましたが成長に蓋をするような形になるとして不満の声も聞こえてきます。
しばらくは、同社の株価は連動していくことが予想されます。
経営統合後、テラドックはリヴォンゴの株の58%を持つことになります。
私の見方としては、今後はテラドックの株価は中長期的な目線でも成長を続けていくと思っています。
2社はこのコロナの影響で大きく株価を伸ばした銘柄としても注目を浴びていました。
以前コロナの中でも仕込んでおきたい銘柄としても紹介しています。
特にリヴォンゴヘルスはコロナの影響で大きく躍進しています。
IT業界においては、どれだけ市場のシェアを握れるのかというのが非常に大事になってきます。 今回はテラドックについて少し掘り下げていきたいと思います。
テラドックはどんな会社?
ざっくり言えば、ITで病院にいかずに診察を受けて処方箋などをもらうことができるプラットフォームを提供しています。
テラドックが提供している動画ありますので、1分と1分半ですので軽く流し見してみてください。
テラドックはすでの多くの保険機関とも連携しています。
契約する保険会社はAIGグループやAXAなど70社を超えています。
サービスを受けられる病院は4000を数えています。
保険会社は、利用者が病気になると保険料がかかってしまうからね
メンタルヘルス部門の成長が著しい
メンタルヘルス分野に強み
特にメンタルヘルス(うつ病など)の診断では、すでに3000万回以上の診断が行われています。 面談中心なので、わざわざ病院に行かなくてもいいということとは医者や患者にとってもメリットがあります。
病院にいかなくてもいいっていのうは良いよね
あとは、若い世代のうつ病が多いからユーザーとしても使い勝手がいいのかもね
テラドックの決算資料
Teladoc Health, Inc. - Financial Info - Quarterly Results
英語が読める人は目を通しておいてもいいかもね
こういう難しい数字の話はスルーしてるわね
テラドックの今後
遠隔医療においては、現在テラドックが業界においては一番のシェアを握っていますが、実際スカイプやズームなどを使えば診断はできます。
そこで今後は認知度を含めていかにしてユーザーを抱え込むのか、そして専門医を確保していくのかがポイントになってきます。
各病院でもこういった、スカイプやズームを使って遠隔診断を行っているところはあると思います。
しかしながら、健康状態となると話が変わってくると思います。
カルテを登録することによって、様々な専門医に相談できたりあるいはカルテがアップデートされていきます。
個人や各病院ではなかなか厳しいことだと思います。
また、各病院で独自に遠隔診断を行うとしても、多くの人がAmazonで商品を購入するのと一緒で、各事業者のホームページから商品を買わないのと一緒になてくると思います。
結局個別で、オンラインで買い物をする際にユーザー情報などを打つのはめんどくさいからね
そうなんだよ、だから同じもんであれば結局Amazonや楽天使っちゃうよね
セキュリティの面でも各お店がしっかり管理してるとは思えないし
リヴォンゴヘルスの買収でどうなるのか
テラドックは多くの企業買収を繰り返しています。
InTouch Health(インタッチヘルス)は遠隔医療用ロボットの会社です。
インタッチヘルスを6億ドルで買収しています。
今回は、リヴォンゴヘルスを2兆円で買収することに合意しましたが、リヴォンゴヘルスの強みは糖尿病患者に対してのアプローチです。
当然、大きな遠隔診断、遠隔医療という点では一緒です。
ITの業界は、市場を独占することによって、大きな利益が入ってくる構図になっています。
例えば、検索エンジンのGoogle、SNSのFacebookのように。 買収によって、7000万人がテラドックのユーザーとなります。
遠隔医療イコールテラドックという構図ができれば今後は大きな躍進が期待できます。 *1
ただし、リヴォンゴヘルスの記事でも書いたように、遠隔医療に関してはAmazonやGoogleなども参入を決めています。
さらに遠隔医療分野でのスタートアップ企業である、「ドクター・オンデマンド」なども7500万ドル(約80億円)の資金調達に成功しています。
これから競争が激化していくことが予想されますので、以下にユーザーと医者、そして信頼性を高めていくかがポイントになってきます。
テラドックCEOのジェイソン・ゴアビック氏が語る今後のテラドック
テラドック最高経営責任者(CEO)のジェイソン・ゴアビック氏は、記者からの質問では、
- 「18歳から30歳の若い世代の受診が増えている」
- 「多くの医師のネットワークを築いて、患者に信頼して利用してもらうことが大切」
- 「欧州の市場拡大には特に力を入れる」
*2 と伝えていることから、若い世代の受診を中心に、今後はアメリカだけではなくヨーロッパでの展開が視野に入っている模様です。
まとめ
今回は、テラドックについて少し深堀りしていきました。
今後の見通しとしては、遠隔医療に関する需要は高まってくるであろうということです。 また、リヴォンゴヘルスの買収によって、ユーザー数、糖尿病患者の取り込みに成功すれば更にシェアの拡大が見込めるということです。
一方で、巨大テック企業や競合他社も多く参入している段階です。
そういった面を加味しながら、もしテラドックが今後発展して成長し続けていくと感じる人は、投資してみると面白いかもしれません。
私は買いました。 あくまでも投資は余剰資金で自己責任で行いましょう。