御朱印集めが趣味ということもあり、多くの神社やお寺に参拝しています。
今回はその中で「狛犬」をテーマにお伝えしておきたいことをまとめて、「知っておくと参拝が少し楽しめる」というテーマで書かせていただきたいと思います。
神社・お寺の狛犬の意味
狛犬というのは、本殿や本堂の参道の両脇を固めている動物型の(犬っぽい)石像です。(金属製などもある)
多くの日本人には馴染みのある「狛犬」ですが、本来の意味を知っている人はあまりいません。
狛犬がいる理由
参道の両サイドを固める狛犬ですが、狛犬が底にいる理由としてもっともポピュラーな考え方は、「邪気を払い、神前を守護する」というものです。
実は左右対称ではない
狛犬に注目している人は多くありませんが、よくみてみると参道の両サイドにいる狛犬は左右対称ではないのです。
右側の狛犬は口をあけているのに対して(阿形:あぎょう)、左側の狛犬は口を閉じている(吽形:うんぎょう)ことがわかります。
インドからやってきた
2人のタイミングや呼吸がぴったりだったことを「阿吽の呼吸」といいますが、狛犬が由来と言われています。
インドがから伝わった言葉で「阿吽」の由来はサンスクリット語になります。 お寺にある仁王像も同様に、阿吽の口をしています。
実は平安時代までは、左右の狛犬は違いがなかったといいます。 よって、阿吽の口をした左右非対称の狛犬のスタイルは日本独自のもの(日本に多い)として日本における仏教観を反映しているものと考えられています。
お寺にも多くの狛犬がいる
少しイキった人はお寺と神社は別物であるといい、神社には狛犬がいてお寺にはいないと言ったりしますがそれは違います。
お寺にも狛犬がいます。
たとえば奈良の東大寺には狛犬も仁王像もあります。
よって、神社だけのものではありませんので「お寺には狛犬はいない」という人がいたら冷ややかな視線を送ってあげてください。
神社の狛犬率が高い理由
ただ一般的には、お寺より神社のほうが狛犬率が高いです。
狛犬はもともと仏教とともに中国の獅子として伝わった経緯があります。
お寺は狛犬から「仁王像」へと変遷していたったいう経緯がありお寺での狛犬は少なくなっていきます。
狛犬の起源
狛犬の起源は、約4,000年前と言われており、日本には飛鳥時代に仏教とともに伝わったとされています。
狛犬はライオンだった?!
神様や王様の守護神としてインドなどでは「ライオン」を象徴として使っていました。
エジプトのスフィンクスは大きい狛犬みたいなものね
実はこのライオンが狛犬の起源となっておりましたが、日本にはライオンなどはいないため「獅子」という架空の動物として伝わり、さらには「犬」としてなじみ深い像に変わっていったとされています。
角がある狛犬はレア
各お寺や神社によって若干の変化がある狛犬ですが中には「角(ツノ)」が生えた狛犬もいます。
角の生えた狛犬については様々なせつがありますが、「獅子」や「ペガサス」あるいは、「水牛」をもでるにしているのではないかと言われています。
鎌倉時代には簡略化された狛犬も多く作られており、昭和に入ると角の無い狛犬が多くなってきます。
角の有無だけでも注目してみると狛犬に愛着を持つかもね
狛犬のない神社やお寺もたくさんある
江戸時代から現代にかけても膨大な数の神社やお寺が建てられています。
狛犬の種類も神社やお寺によって様々ですし、狛犬が存在しない神社やお寺もあるわけです。
狛犬がいない神社やお寺があるということを知っておけば、狛犬がいる神社やお寺に巡り会えたときは「お、狛犬やん』と狛犬にも少しは注目できるかもしれませんね。
狛犬の材料も様々
狛犬の種類が膨大でたくさんあることはお伝えしてきましたがその材料も神社やお寺によって様々なです。
大半の狛犬は一般的によくみる「石」出できた石像ですが、なかには「金属製」だったり、「陶製」だったり「木製」の狛犬も存在します。
中でも現存する木製の狛犬は非常にレアで、重要文化財にしていされているものがほとんどです。
狛犬が「犬」出ない場合も多くある
狛犬が、ライオンか獅子かはたまた別の動物だったのかという説は置いておいて、あきらかに「狛犬」ではない狛犬も多くあります。
代表的なのは、稲荷神社系で用いられている「狐:キツネ」です。 また、「猿」使われていたり、「イノシシ」「鹿」や「牛」あるいは、「カエル」「ねずみ」などもいます。
まとめ
私はこれまでに様々な神社やお寺に参拝してきました。
実はそこまで「狛犬」については知らなかったときは全く注目していませんでした。 しかし、狛犬について少しずつ理解を深めていくうちに「狛犬」に愛着を持ち始めていました。
ちなみに我が家にも狛犬がいます。
今日のイッヌ #10
うちでわんこの紹介コーナーです。(気なる人はクリックで下に表示します)
不定期に家で買っている犬をご紹介する完全に和み枠です。我が家の狛犬(バーベキュー会場にて)
他にも犬の画像をどこかしらに貼り付けています。
少しでも心が和んでくれれば嬉しいです。
狛犬の種類や歴史、表情や素材など狛犬は非常に奥が深く面白いです。
下手すれば御朱印より種類があるんじゃないかと思うくらいです。 狛犬のない神社では御朱印をいただく際には「狛犬はいないんですか?」と聞くこともあります。
また、新しく作った狛犬の場合だと境内のどこかに古くなった狛犬が置いてあることもあります。
そういった狛犬に少しずつでもロマンを感じてくれる人が増えてくれれば私もこの記事を書いた意味が出てきます。
これからも神社やお寺に参拝した際は「狛犬」の写真をできるだけアップしてお伝えしていけたらと思っています。
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まずは、興味を持つことからはじめてみると楽しめると思うよ!
意外に奥が深いってことがわかったわ