投資家におなじみでもありテレビや講演会などで引張だこである「桐谷さん」(桐谷広人さん)が米国株にも投資をし始めていることはご存知でしょうか?
株主優待で有名になり、自転車で優待券を使うために爆走している姿をテレビでご覧になった人も多いことと思います。
そんな、日本株への投資で優待券を多く保有している桐谷さんが米国株に投資をし始めているということで今回は桐谷さん米国株に投資している理由をまとめていきます。
今回は、日本株へ投資しており「米国株はちょっと…」と米国株投資を毛嫌いしている人から、優待目当てのみで投資を行っている人に参考になれば良いなと思いますのでよかったら読み進めていただければと思います。
今回の内容は、まずは「桐谷さんのご紹介」と「桐谷さんが米国株に投資している理由」そしておまけで「桐谷さん注目の6銘柄」をまとめていきます。
では、まず結論からいいますと桐谷さんが米国株に投資している理由を簡潔に4つお伝えしていきます。
- 手持ちに米ドルがあった(きっかけ)
- 日本株とは違い少額から大企業に投資できる
- 優待はないが株主還元に積極的であるから
- 以前から魅力とは思っていた!日本株より魅力的なハイパフォーマンス
そして桐谷さん注目銘柄は、下記の6銘柄でした。
では中身に入って行きます。
優待おじさんこと「桐谷さん」とは?
投資家の中では非常に有名な個人投資家でテレビなどでも活躍されている「桐谷広人」(以下桐谷さん)さんの簡単な紹介を行っていきます。
桐谷さん72歳で将棋棋士でしたが2007年に引退しています。
将棋やってたんだね!
将棋の雑誌が捨てられないって前やってたなぁ
投資歴としては、独学で投資を学び始め「財テク棋士」として有名になっています。
2006年時点で約3億円分の株を保有していたとして、約400銘柄、そのうち1億円分を優待銘柄に投資していたのです。
1億分の優待ってすごいねw
そりゃ使い切れないよw
桐谷さんのライフスタイル
現在はほとんど優待を利用して生活費は現金をつかわないという生活を続けています。
将棋でも記憶や手数などを覚えなければなりませんが、優待の内容や期限はほとんど頭の中に入っているということです。
なた金券などに関しては、金券ショップなどで現金化しており優待をなるべく高値で売却するようしています。 結果として現金でりようするのは、インターネット代と光熱費くらいですが実際は配当金もあるためそれらでまかなっているわけです。
将棋の手数もすごいからね、優待の期限くらい確かに頭に入ってそう
けど、1億円分の優待の期限なんて覚えてられないよw
信用取引などで爆損
2008年の世界的な金融危機によって桐谷さんの保有していた銘柄が大きく目減りしており、3億円から5000万円分くらいになってしまいます。
リーマンショックだけが影響ではありませんが、レバレッジをかけた信用取引などもあり、結果として大きく資産額を減らしてしまったのです。
株価が大きく下落した銘柄も優待はあり、優待を活用して生活ができることに気づき、以降は株の値上がりなどは狙うことなく優待銘柄を中心に投資手法の切り替えを行っています。
信用取引ってやっぱり怖いよね
今こうやって稼いでる人も、結構損をしてるって経験を糧にしてるパターン多いよね
テレビ出演を皮切りに人気投資家へ
優待を活用し、生活をしていることが話題となり多くのテレビなどで取り上げられるようになります。
特に準レギュラー化しているマツコデラックスの「月曜から夜ふかし」、「笑っていいとも」などにも出演しています。
多くの優待銘柄を保有し期限切れの前に使い切る姿と、年齢に似合わず都内をママチャリで駆け回る姿が非常に印象的です。
スポーツクラブ(優待)を利用し、飲食店(優待券)で食事をするのが日課となっており、都内の移動は基本的には自転車のため肉体年齢は40代ともいわれています。
スポーツジムで汗を流し、(主にプールで泳ぐ)健康を維持し、2007年にプロ棋士を引退したあとは風邪すらひいたことがないという健康体です。
テレビ出演を皮切りに人気投資家へ
そんな投資家の桐谷さんが主演している番組では優待を使う姿がとてもおもしろく人気投資家となっています。
スポーツクラブルネサンスの優待券を使ったときにロケで反復横跳びをやったときは「20歳代の体力」とともいわれていました。
最近ではテレビだけではなく、講演会や出版などもあり投資家としてだけではなく人気著名投資家としても注目の人物となっています。
桐谷さんが優待銘柄に投資する理由
少し紹介しましたが、桐谷さんが優待銘柄に投資している理由を少し触れておきます。
今回、米国株に投資していることに対して驚きを隠せなかったのは桐谷さんといえば、「日本株の優待銘柄に投資しているアクティブなおじいちゃん」というイメージが付いているからだと思います。
あくまでも収益を目指しているわけではなく、優待や配当を目的としていた桐谷さんが優待もない米国株に投資するなんて、ということだからです。
優待は桐谷さんいわく、「危険度はほぼゼロ」といいその理由は「優待に力を入れている企業は、比較的価格が安定しているから」だと言います。
値動きの小さい、堅実な株を安値で買い、株主優待はしっかりゲットするというのが桐谷さんの投資手法です。
また配当と優待をかけ合わせた総合利回りが4%以上を目安にしているということもあり完全なバリュー株投資に当たります。
桐谷さんが米国株に投資している理由
- 手持ちに米ドルがあった(きっかけ)
- 日本株とは違い少額から大企業に投資できる
- 優待はないが株主還元に積極的であるから
- 以前から魅力とは思っていた!日本株より魅力的なハイパフォーマンス
手持ちに米ドルがあった(きっかけ)
桐谷さんがまずはじめに米国株に投資した理由としては手元に米ドルがあったとこが挙げられます。 インタビューのなかでは、テレビ番組でのロケでラスベガスに言って500ドル(約5万円)を4100ドルにしていました。
そのお金は放置していたのですが、そのお金を米国株投資の原資にしたということでした。
原資があるとはいえ、注目するのはそこゃない気がするw
うん、ラスベガスのカジノでお金を少額とはいえ、8倍にしているのがギャンブルや投資のセンスがあるんだろうね
日本株とは違い少額から大企業に投資できる
きっかけは前述のとおり、月曜から夜ふかしでラスベガスに言った際にカジノで儲けた米国ドルがてもとにあるということでしたが、最初は40万円では何銘柄買えるかは不安だったと言います。
しかしながら、米国株は日本株とは違い1銘柄から購入できるということで驚いたそうです。
手元の少ない資金でも気軽に投資できる米国株は注目ポイントだったと言っています。
日本株の場合は、基本的には100株ずつから買わなければなりません。
株価1万円の銘柄でも100万円持ってなければスタートできません。
米国株の場合は、1万円(100ドル)の株価であれば1株から購入できるのは、初心者にとっては非常に参入しやすい株式市場とも言えます。
たしかに初めて米国株をやるひとは結構びっくりするよね!
日本株も1株から普通に買えるようになればいいのにねw
最近では、ミニ株や新しい証券会社で買えるようにはなってきてるけど不便は不便だよね。
優待はないが株主還元に積極的であるから
桐谷さんが注目しているポイントは株主還元の高さにもあります。
私も以前の記事でご紹介しているように米国企業は優待はないものの株主へ還元に対して非常に積極的です。
高配当銘柄も多く、年々配当を増やす連続増配銘柄は日本企業は足元にも及びません。 また自社株買いを通じて株価を引き上げてくれる企業も多いです。
高配当でありながら、株価の収益も狙えるという一石二鳥の銘柄が多いことが桐谷さんが米国株へ投資する理由であるとインタビューで答えていました。
また優待券に関しては、使いみちが決まっているものが多い反面配当金に関しては、現金で受け取れることもあり家賃や光熱費などの固定費にも使えることが非常に助かっているということです。*4
以前から魅力とは思っていた!日本株より魅力的なハイパフォーマンス
桐谷さんは日本株への投資する一方でアメリカの情勢にも目を配っていました。
1984年からスタートした投資経験から「株価は上がると下がるし、下がると必ず上がる」と言っています。
その中でも米国株は、下落すればすぐに高値を更新していくことが特徴とおっしゃっています。
コロナの影響で大きく値下がりした株式市場ですが、米国株市場の回復は眼を見張るものがあったと言います。
「ブラックマンデー、リーマンショックのあとでもすぐに新高値をとってきてるんです」
「実際に、人口が年々減少している日本よりも、移民を積極的に受け入れ、人口が増加している米国のほうが成長するプラットフォームがあるのは当然ですよね」
単純に米国株への購入方法がわからなく、手を付けていなかっただけで調べればすぐに日本株の証券口座から米国株が購入できることを知って現在は米国株へも投資をしています。
そんな桐谷さんがおすすめしている銘柄を次に紹介していきます。
桐谷さんが注目する米国株銘柄6選
桐谷さん注目銘柄は、下記の6銘柄でした。
いずれもバリュー銘柄でありますが、高配当銘柄としても非常に人気の銘柄が出揃っています。 桐谷さん自身の投資手法でもある割安株で高配当の銘柄ですね。
中でもコカ・コーラ【KO】は58年連続増配ですし、エクソンモービル【XOM】やシェブロン【CVX】は高配当投資家からも非常に人気の銘柄です。
他にも注目しているのは、P&G【PG】で、64年間連続増配をしており、日本でもファブリーズやシャンプーのパンテーンなども出しているバリュー投資家御用達の銘柄でした。
基本的には「ダウの犬」と呼ばれる連続増配銘柄を中心に銘柄選定(スクリーニング)をしているということもありますが、バリュー銘柄でも高成長も期待できるのは米国株の魅力とインタビューで答えています。
まとめ
今回は、株主優待投資家として有名な「桐谷さん」に注目して記事を書いてきました。
これまで桐谷さんが投資していた「日本株優待銘柄」だけではなく、米国株への投資は日本株だけに投資している人にとっては、大きなニュースだったのではないでしょうか。
日本株にも魅力的な投資対象は多くありますが、その一方で太平洋の向う側にあるアメリカには日本株以上の魅力的な銘柄がゴロゴロとあるのが現実です。
どうしても日本に居住し、日本で生活をしているとホームマーケットバイアスにかかりやすくなり日本銘柄に投資してしまいがちです。
少し視野を広げて「勝てる市場、勝ちやすい市場」に資産を振り分けることは今後の投資生活において改めて重要なんだなと感じます。
桐谷さんがさすがだなとおもったのは、現在の優待生活に満足することなく「柔軟」に米国株にも分散投資をするという柔軟性でした。
私も日本銘柄の優待目当てでいくつかの銘柄は保有していますが、桐谷さんほど優待株にどっぷりと使っている人が米国株にも挑戦するというのは大きな刺激にもなりました。
証券会社や投資関連のメディアが米国株を推し進めて桐谷さんを活用しキャンペーンを行っているかどうかはさておき、現実問題としても私は桐谷さんが米国株への投資を行っていることは非常に日本の投資家にとってもプラスの影響になると思っています。
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