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中国株に投資するのって躊躇しませんか?
中国の不動産問題や、教育・塾の締め付けなど中国当局の動きが日増しに活発になっています。
冬季オリンピックも北京で行われ中国の動きが非常に気になるところですが、今回は中国の注目銘柄10社に投資ができる投資信託の紹介を行っていきます。
私自身も積極的に積立投信としてATMX+のレバレッジに対して投資しています。
- 「今後中国の経済成長はまだまだ続くと思っている人」
- 「中国に投資したいけどどうやったらいいかわからない」
- 「中国の伸びる企業がどんな企業なのかわからないという人」
そんな人達に、おすすめの投資信託が出たので今回はご紹介したいと思います。
結論から言いますと、今回ご紹介する投資信託「iFreeNEXT ATMX+」なのですが、私はこの投資信託に少額ですが投資しています。
現在は、ATMX+を売却し、レバレッジATMX+にしています。(内容は同じですが2倍の値動きをする投資商品です)
よって、ポジションを取っている人意見としてお聞きください。
では、中国が今後少し(1%)でも伸びると考えている人は、このまま読み続けることをおすすめします。
中国ってなんか共産党のイメージだし、投資はこわいわよね
確かにそのリスクは払拭されないけど、経済成長は著しいものがあるからね
(初回公開日時:2021年4月5日)
「iFreeNEXT ATMX+」とは
大和アセットマネジメントから2021年3月28日に販売開始された「iFreeNEXT ATMX+」という投資信託は、中国版のFANG+ともいわれている銘柄に投資ができます。 (一部FANG+と銘柄が被っています。)
大和アセットマネジメントは相変わらず尖った商品を出してくるわね
こうした尖った商品は非常に気になるね
- 中国版の「FANG」のような銘柄が詰め合わさった中国ハイテク10銘柄の投資信託
- 中国のハイテク企業4社は「ATMX」とも呼ばれており圧倒的な成長をしています。
- 中国に投資するということはメリットもあるが大きなデメリット(不安要素)もあります。
「ATMX」とは?
中国版のFANG+こと「ATMX+」というのは、企業の頭文字「ATMX」の企業4社とプラス6社に投資します。
(【】内は香港市場でのティッカーシンボルとなります。)
- A:Alibaba アリババ【9988HK】
- T:Tencent テンセント【700HK】
- M:Meituan メイトゥアン【3690HK】
- X:Xiaomi シャオミ【1810HK】
どの企業も中国を代表する、ハイテク企業になります。
プラスの部分である6社も非常に魅力的な会社が揃っています。
- JDドットコム【9618H1K】
- ネットイース【9999HK】
- サニー・オプティカル【2382HK】
- バイドゥ【BIDU】
- シャオペン・モーターズ【XPEV】
- トリップ・ドットコム
アメリカにも上場しているJDドットコムやネットイースなども入っています。
下記の銘柄はアメリカ市場で上場しているので個別銘柄でも購入できます。
聞き馴染みのない銘柄も多いわね
そうだね、ただ中国ではかなりの成長とシェアをとっている企業ばかりだよ
簡単に10銘柄の解説を行っていきます。
まずは、セクターとざっくりした事業を見ていきます。
アメリカ市場でも購入できる「ATMX+」銘柄
※リンクでADRのチャートや関連記事を見ることができます。
ATMX+の主な事業内容
簡単に、ATMX+の銘柄の主な事業内容をお伝えします。
ざっくりとした内容となっておりますが、概要だけでも把握しておいたほうが良いと思います。
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アリババ【9988HK】:一般消費財(中国のAmazon、金融サービスなども行っています。)
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テンセント【700HK】:コミュニケーションサービス(ゲームや中国版のLINEなど)
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メイトゥアン【3690HK】:一般消費財(中国のウーバーイーツ、出前館。食べログや旅行サイトなど)
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シャオミ【1810HK】:情報技術(スマホメーカー、電子機器)
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JDドットコム【9618H1K】:一般消費財(中国最大のECサイト)
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ネットイース【9999HK】:コミュニケーションサービス(中国のゲーム企業「荒野行動」などが有名)
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サニー・オプティカル【2382HK】:情報技術(光学機器メーカー)
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バイドゥ【BIDU】:中国のネット検索大手「badu.com」を運営。検索だけでけではなく、クラウドサービス、自動運転技術なども手掛ける
- シャオペンモーターズ【XPEV】:中国を代表するEV(電気自動車)メーカー。
- トリップドットコム:ホテル、航空券予約サービス。
情報技術に結構偏ってるね
ほとんどというか全部がハイテク企業だからね
詳しく個別に見ていきましょう。
ATMX+銘柄の紹介
アリババ【9988HK】
アリババ(阿里巴巴集団)は中国で最も有名な会社の一つではないでしょうか。
中国版の「GAFA」こと「BATH」の一角でもあります。
- 中国を代表するハイテク企業の総称で、「GAFA」に対抗するように頭文字で「BATH」と呼ばれています。
- 「バイドゥ」「アリババ」「テンセント」「ファーウェイ」の四社です。
アリババの支配力は中国だけではなく世界に及んでいます。
事業内容としては、ECサイトや決済サービスのAlipay(アリペイ)は広く浸透し日本の小売店でも使える店も増えています。
年に一度行われるセールにおいては、Amazonプライムセールの7倍の規模の売上があると話題になりました。
Amazonプライムセールの7倍はインパクトあるわね
すでに時価総額はFacebookを追い越しています。(世界10位以内)
グループ会社のアントグループの上場が当局に取り消されたりと創業者のジャックマーが現在中国当局に睨まれているという情報もあります。
といっても、アリババの株価低迷は一時的な見方としている人も多く発展を続けていくと思われます。
アリババ【9988HK】のチャート
テンセント【700HK】
テンセント(騰訊控股有限公司)は日本で言う、LINEや任天堂を足したような会社です。
メッセンジャーアプリの「WeChat」や決済サービスの「WeChatPay」は中国国内で広く浸透しています。
さらにゲーム事業の強さもあります。
「LEAGUE of LEGENDS」(LoL)や、「王者栄耀」は1日あたりのアクティブユーザーは1億人を超えています。
さらに「クラッシュ・オブ・クラン」や「コール オブ デューティ モバイル」などもあり、子会社のエピックゲームズからは世界的に流行している「フォートナイト」などがあります。
フォートナイトはこの前Appleと揉めてたわねw
時価総額はアリババの上を行き世界トップ10には常に入るようになりました。
ゲームにはそこまでくわしくないけど、聞いたことがるゲームがあるわね
1つのゲームを当てるだけで会社がV字回復する事例はあるけど、世界的なゲームを何個も持っているから相当強いよね
テンセント【700HK】のチャート
メイトゥアン【3690HK】
メイトゥアン【3690HK】は中国国内の口コミサイトを運営しており、旅行・ホテル・映画などの予約サービスに加えてウーバーイーツや出前館のようなデリバーサービスのプラットフォーマーでもあります。
中国国内のフードデリバリーのシェアは2020年68%でした。
フードデリバリーは一気に浸透したからね
メイトゥアン【3690HK】のチャート
シャオミ【1810HK】
中国のスマホメーカーであるシャオミ(Xiaomi)はスマホだけではなく、ウェアラブル端末など様々なハードウェアを提供して世界中で売れています。
品質・価格の安さ・デザインなどが評価されており、「ハードウェアの無印良品」ともいわれています。
ファーウェイがスマホ関連では有名ですが、トランプ前大統領から睨まれたりとか出遅れている中、シャオミ製のスマホは世界中で売れ続けています。
日本のスマホショップにもよくあるわよね
世界のスマホシェア率は3位だからね
シャオミ【1810HK】のチャート
JDドットコム【9618HK】
中国最大級のECサイトを運営しています。
アメリカのNASDAQ市場にも上場し、NASDAQ100銘柄でもあります。
また中国全土をカバーする配送網が強みで午前中に注文すればその日に配達されるという便利さです。
JDドットコム【9618HK】のチャート
ネットイース【9999HK】
ネットイースはゲーム事業が強みで、日本でも有名な「荒野行動」『IdentityV 第五人格』などが有名です。
音楽のストリーミングサービス「網易雲音楽」を提供しています。
2020年6月11日:香港証券取引所に上場(NASDAQ市場との重複上場:NASDAQには200年上場)したばかりですが、創業は1997年です。
ネットイース【9999HK】のチャート
サニー・オプティカル【2382HK】
サニー・オプティカル(舜宇光学科技(集団)有限公司:Sunny Optical)は、世界でもトップクラスの光学機器のメーカーです。
スマホについているカメラレンズの多くはサニー・オプティカル製と言われており、顧客にはシャオミ、ファーウェイ、サムスンなどのサプライヤーとしても知られています。
2021年上半期からAppleのサプライヤーとして加わる見通しです。
車載レンズにおいては、世界1位となっています。 2007年に香港証券取引所に上場しています。
香港ハンセン指数の構成銘柄(50社)でもあります。
サニー・オプティカル【2382HK】のチャート
中国という市場
いろいろな情報がすでに出ていると思いますが、中国には大きなメリットと大きな不安要素(デメリット)が存在しています。
簡単ですが、メリットとデメリットについてまとめておきたいと思います。
投資をする上でメリットも大事だけどリスクもしっかりと把握しておかないとね。
中国投資の魅力(メリット)
なんと行っても、世界最大の人口を抱える大国でありGDPは日本を抜いて世界2位です。
まだまだ経済発展する余地はあります。
さらに国策としてテクノロジー企業への国からの積極的な投資も行われています。
こうした動きによって、寡占状態が国内では続いていますが世界でも戦える企業としてまたたく間に中国のハイテク企業は成長を遂げています。
- 世界最大の人口と市場
- 国(共産党)がバックアップ
- 成長スピードが尋常じゃない
中国投資の不安要素(デメリット)
やはり、日本人の多くは中国に対してなかなか曇った色眼鏡で見がちでどうしても「マイナス」の方向ばかり目についてしまいます。
香港の問題は中国の共産党への不満や人権問題を明るみにしただけではなく、チベットやウイグルでも人権問題が取沙汰されています。
今後は台湾・上海などにもそういった中国の政情不安が飛び火する可能性は否めません。
さらに、領土問題や人権問題に加えて各国との貿易摩擦も問題です。
特にアメリカとの貿易摩擦は株価にも大きな影響を与えます。
- 香港や人権問題などの政情不安
- 集権国との領土問題
- アメリカとの貿易摩擦
まとめ
では、話をまとめていきます。
今回は、大和アセットマネジメントから2021年3月28日に販売開始された「iFreeNEXT ATMX+」という投資信託の紹介を行ってきました。
簡単にまとめるとこのようになります。
- 中国版の「FANG」のような銘柄が詰め合わさった中国ハイテク10銘柄の投資信託
- 中国のハイテク企業4社は「ATMX」とも呼ばれており圧倒的な成長をしています。
- 投資信託のため、日本円で投資することができ、気軽に中国ハイテク株に投資できます。
- 中国に投資するということはメリットもあるが大きなデメリット(不安要素)もあります。
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*1:※チャートはすべて2022年2月14日に確認したものになります。