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(執筆時)2020年11月に入り中国の電気自動車メーカーの銘柄が軒並み高騰しています。
その中でも私が所有している3つの銘柄について解説していきたいと思います。
私が所有している銘柄は下記の3銘柄です。
- 蔚来汽車(ニオ)【NIO】 →現在も保有中
- 小鵬汽車(シャオペン)【XPEV】→すでに売却済み
- カンディ テクノロジーズ グループ【KNDI】→すでに売却済み
(リンクで個別銘柄の紹介記事に飛びます)
一つずつ見ていきたいと思います。
(初回公開日時:2021年11月17日)
蔚来汽車(ニオ)【NIO】
私がまず、最初に購入した銘柄はニーオ【NIO】でした。
ここ最近高騰を見せていて、3倍近くまで株価を上げています。
■チャート
アメリカのテスラとよく比較され「中国のテスラ」なんて言われたりしています。
2018年にアメリカ市場に上場しており2020年3月期の決算はコロナの影響もあり落ち込みましたが、6月には、2019年12月決算の売上を上回る数字を出しています。
黒字ではありませんが、決算ごとに赤字額は減少傾向にあり、売上は上がっていることがわかります。
ニューヨーク証券取引所で1株あたり6.26ドルだった株価は現在は40ドルを超えています。
株主には中国IT大手のテンセントが16%の株を持っていることがわかります。
また、
- 「Image Frame Investment」
- 「Mount Putuo Investment」
- 「Huang River Investment」
これらの投資会社の親会社はテンセントであるため間接的にはテンセントの傘下の企業と言っても差し支えはないと思います。
NIOの買いのポイント
買いのポイントとしては2つあって、親会社がテンセントであるということ。
そして、国策として中国が今後も電気自動車に対して補助金などを使って電気自動車を普及させる意志があるということです。
中国は2035年までに全てのガソリン車を排除して環境対応車(電気自動車)を普及させると発表しています。
中国の国策事業は本当に恐ろしいくらい集中投資してくるからね
そういった意味ではNIOにとってはかなり追い風ね
- 国策として中国が電気自動車を普及させる
- テンセントが株主としてバックアップする
ニオ【NIO】
この銘柄の紹介:…(クリックで下に詳細を表示します)
■ニーオはケイマン諸島籍の自動車メーカー。高性能な電気自動車の設計・開発・販売を手掛ける。AIシステムを搭載したSUVタイプの「ES8」やコンセプトカー「EVE」、また、スーパーカー「EP9」などを展開する。顧客向けの娯楽・イベントスペース「NIO House」、充電システム及び設備の「NIO Power」などのサービスも充実。本社所在地は中国・上海市。*1
小鵬汽車(シャオペン)【XPEV】
NIOと同様に中国の電気自動車メーカーとして業界を牽引しているのが、シャオペン【XPEV】です。
NIOがテンセント系であるのに対して、シャオペンは「アリババ系」と言えるでしょう。
2014年に創業したシャオペンは、上場前からアリババやXiaomi(シャオミ)などからも出資を受けている注目のEVメーカーです。
■チャート
自動運転技術の開発
シャオペンはシリコンバレーにも拠点があり370人のエンジリアが自動運転技術を開発しています。
大手半導体メーカであるエヌビディアがサポートしています。
シャオペンの戦略としては、自動運転技術を中心としたAIを活用したスマートテクノロジーです。
ハイテク企業の「アリババ系」らしい戦略とも言えます。
シャオペンの買いのポイント
NIOと同様に国策として中国が電気自動車の普及に力を入れているという点です。
また中国のGAFA友いわれるBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)の一角でであるアリババが資本を投入しているという点です。
この点からシャオペンとNIOは中国のEVを引っ張っていくのではないかと私は考えています。
- 国策として中国が電気自動車を普及させる
- アリババが出資している
この銘柄の紹介:…(クリックで下に詳細を表示します)
■シャオペンは中国の電気自動車(EV)メーカー。中・高級車市場を対象にスマートEVの設計、開発、製造、販売を行う。革新的な自律走行、スマートコネクティビティ、コア車両システムを自社開発し、高性能でエネルギー効率に優れたAIによる運転支援機能の強化に焦点を当てる。SUVタイプの「G3」およびスポーツセダン「P7」を販売する。本社所在地は広州市。*2
カンディ テクノロジーズ グループ【KNDI】
最後にご紹介するのは、カンディ テクノロジーズ グループ【KNDI】です。
ニオ、シャオペンとは路線が若干違うのが、カンディです。
特徴としては、格安で一般大衆向けへの電気自動車メーカーとなります。
■チャート
2020年11月3日にはコンパクト電気自動車のモデルK27がカルフォルニア州の大気資源局(CARB)から排出基準適合の承認を受けたと発表しています。*3
モデルK27は、1,000台限定とはいえ、17,499ドルで販売されます。
日本円で180万円くらいだね。相当安いと想うよ
これに、補助金などがあるから実質7,999ドルで購入できるらしいわね
100万円を切るって相当安いよね
テスラのモデル3が37,990ドルだからね
カンディの買いのポイント
カンディの買いのポイントとしては、格安で電気自動車を大衆向けに販売しているという点です。
NIOやシャオペンに関してはデザイン重視であり、一般大衆向けというよりは富裕層向けの販売となりますが、一般の人たちが手を出しやすい価格帯での販売をすると慣れば大化けする可能性があると思います。
- 国策として中国が電気自動車を普及させる
- 一般大衆向けの車種を普及させる意思が見られる(実績がある)
- 株価も低く今後伸びしろがある
この銘柄の紹介:…(クリックで下に詳細を表示します)
■カンディ・テクノロジー・グループは、中国の電気自動車(EV)メーカー。全地形万能車、ゴーカート、特殊ユーティリティ自動車などを中華人民共和国とグローバル市場で販売する。主要製品は、電気自動車(「カンディ」ブランドSMA7000BEV、 5ドアと5席の車両、SMA7001BEV)、オフロード車、三輪オートバイなどが有る。*4
これから中国のEV市場の淘汰が始めまる
現在中国で有望視されている電気自動車メーカーは15社あると言われています。
さらにベンチャー企業などを含めると数え切れないくらいあると言われています。
市場の追い風を含めてこれから弱小メーカーは次々と潰れていく可能性があります。
私が今回この3社に絞ったのは、出資元が安定しておりさらに販売実績がすでにあるという点です。
もちろん、今後魅力的な中国のEVメーカーが出てるく可能性が高いです。
そうしたときにどういった特徴があるのかを見極めて投資をしていきたいと思います。
ただ、言えるのは間違いなく今後ホットな市場であるということは断言できると思います。
日本のお得意の自動車産業すら中国などに飲み込まれる可能性が十分あるというのは非常に寂しい限りですが、時代の流れでしょう。 投資家の端くれとして、どちらに軍配があがるのか見極めて投資していかなければなりません。
この記事が参加しているお題(クリックで下に表示します)
*1:ヤフーファイナンスより
*2:ヤフーファイナンスより
*3:https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/11/0dc3a6edafe89548.html
*4:ヤフーファイナンスより