投資を始めようと思っていてズルズル引き伸ばしにしていませんか?
新しいことを始めるには勇気がいりますし、投資をはじめるといっても口座開設や銘柄選定など手間や時間が多少なりともかかってしまいます。
それでも、私は言いたいのは「投資は早く始めたほうが良い」という主張です。
今回は、タイトルにもあるように「投資を始めるには早ければ早いほうが良い」というのが結論であり最も伝えたいことです。
その理由を小分けにして、5つお伝えしていきます。
では、内容に入っていきます。
- 投資を始めるのは「早ければ早いほうが良い」
- 早くからはじめると長期期間運用でき大きく稼げる可能性が高い
- 極力リスクを抑える投資を行える
- 目標金額がある場合、毎月の積み立て金額を抑えることもできる
- 投資に対しての経験を早い段階で積める
- 新しい分野、新規事業などについて詳しくなる
- まとめ
投資を始めるのは「早ければ早いほうが良い」
さて、投資を始める上でもっともお伝えしたいことは「早く始めろ!」ということですがその理由をお伝えしていきたいと思います。
今回は、5つの理由をお伝えしますが、その5つも大きく分類すると2つに分かれます。
- お金の面でも当然早く始めたほうがメリットが大きい。
- スキル・経験面でも早くから始めたほうがメリットが大きい
この2つになりますが、小分けにしていくとこのようになります。
■お金の面
- 早くからはじめると長期期間運用でき大きく稼げる可能性が高い
- 極力リスクを抑える投資を行える
- 目標金額がある場合、毎月の積み立て金額を抑えることもできる
■スキル・経験面
- 投資に対しての経験を早い段階で積める
- 新しい分野、新規事業などについて詳しくなる
以上が、5つの理由になります。
1つずつ解説していきます。
早くからはじめると長期期間運用でき大きく稼げる可能性が高い
「複利」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
投資をすでに行っている人は聞いたことがあると思いますが、まだ投資に対して不安だったり、始めたことがない人はあまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。
早くから投資を行う上でもっとも恩恵をうけるのは高い確率で大きな金額を稼ぎ出す可能性が格段と高くなるということです。
少し複利について解説すると、複利というのは「金利にたいして金利」がつくことを指します。
詳しくは「複利」の記事で詳しく書いていますが、複利を用いた運用は長期期間の運用でこそ、効果を発揮すると言われています。
1年で7%の金利がつくものに対して、100万円を投資すると、翌年は107万円になっています。
複利の場合は、金利がついた7万円にも金利がつくもので雪だるま式に資金が増えていきます。
- 1年目:1,070,000円
- 2年目:1,144,900円
2年目は単純に14万円ではなく、複利によって4,900円プラスになっていることがわかります。
さらに年数を重ねるとこの数字は莫大なものになります。
- 3年目:1,225,043円
- 5年目:1,402,551円
- 10年目:1,967,147円
10年で約2倍になっているのがわかります。
その後、元金を抜いてもいいですしそのまま複利運用を続けても構いません。
これを長期期間おこなう場合は、下記のようになります。
- 15年目:2,759,023円
- 20年目:3,869,669円
- 25年目:5,427,408円
25年で約5.4倍に資産は膨れ上がっています。
さらにこのお金を放置しておきましょう。
- 30年目:7,612,217円
- 35年目:10,676,526円
35年でついに1,000万円到達です。
元金は約10.6倍に増えています。
では、「投資をするには早ければ早いほうが良い」というのは複利の恩恵と言いましたが、35年目と34年目の差額について少し見ていきましょう。
ポイントはたった1年でどれだけの差が出ているのかということです。
- 34年目:9,978,062円
- 35年目:10,676,526円
たった1年の違いで、698,464円増えているのがわかります。
たった1年増えただけです。 このインパクトがわかるでしょうか。
つまり、長期期間複利運用することは莫大な資産形成に役立つということであり、若い段階から投資を始めることは「億り人」ですら夢ではなくなってきます。
とはいえ、100万円の元金はともかく35年の積み立てはやっぱり長いと考えるかもしれません。
もちろん、今回は元金を100万円でシミュレーションしましたが、元金が準備できない人でも複利の効果は実際に実感できます。
極力リスクを抑える投資を行える
それは毎月の積立投資になります。
毎月の積立投資は後ほど触れますが「リスク分散」にも繋がります。
よって初心者の投資家さんにはリスクを抑える積立投資(ドルコスト平均法)をおすすめしています。
イニシャルコスト(初期費用:元金)を抑え、リスクを分散できるため多くの投資家も実践している投資法になります。
毎月5万円を積立投資していき、仮に年利7%で30年間運用した場合はこのようになります。
運用収益は4299万円となり、元金を含めると6099万円になります。
では、たった1年運用が遅れた場合(短かった場合)を見ていきましょう。
条件は先程と同じ、毎月5万円を7%です。運用年数を1年短くし29年の場合はこの様になりました。
運用収益は3,890万円で元金を含めた金額は5630万円になります。
比較してみるとたった1年がされど1年というのがわかります。
- 29年:3890万円(元金込:5630万円)
- 30年:4299万円(元金込:6099万円)
差:409万円(元金込:469万円)
どうでしょうか、たった1年で400万円以上の差が生まれています。
もちろん、積立投資なので1年間分の元金が加算されるとしても、469万円の差ですし、収益だけみても409万円となります。
これが複利のインパクトであり、「投資を始めるのは早ければ早いほうが良い」という最も大きな理由です。
この差は金利が高ければ高いほど付きますし、年数が経てば立つほど差が出ます。
つまり、20代に投資を始めた人と比べて30代、40代で投資を始めた人では歴然の差になります。
目標金額がある場合、毎月の積み立て金額を抑えることもできる
もちろん、月々の限られた収入から積立金額を捻出するのは若いうちは厳しいかもしれませんが、若ければ積み立て金額を押さえればいいだけです。
22歳から60歳までの間(38年間)毎月3万円積立投資を行った場合と、 30歳から60歳までの間(30年間)毎月5万円の積み立て投資を行った場合はどちらが大きな資産を築いているでしょうか。
- 22歳からの場合、元金を含め6781.49万円
- 30歳からの場合、元金を含め6099.85万円
(先程出した数字です)
つまり、長期期間運用した場合は毎月の積立金額を低く抑えることも可能なのです。
逆に言えば30歳で毎月5万円は正直キツイかもしれませんが、それでも22歳から3万円ずつ積み立てしている人には勝てないのです。
ここで一歩上に行きたい人は、入金力というのを考えます。
入金力については別の記事で詳しく書いていますのでそちらを参照ください。
簡単に言えば、毎月の投資金額の入金する金額を上げるということです。
仮に、22歳で38年間3万円ずつ投資をした場合は、6700万円の資産を作ることが可能とお伝えしました。
それにあと毎月1000円足して見てみましょう。
結果は、元金を含めて7007万円になります。
毎月の1000円が38年後には、プラス300万円になっているのです。
逆に言えば、毎月1000円節約し、それを積み立てることによって将来の大きなお金を得ることができます。
ちなみに、プラス2000円の3.2万円を積み立てた場合は、 7233万円となります。
こう聞くと月々の積み立て金額の底上げの重要性もわかるかと思います。
わずか1000円の節約で入金力を高めることで後々の大きな果実を収穫することができるのです。
少し話が入金力にそれすぎじゃない?
ちょっと熱くなってしまったw長期投資、早いほうがいいっていう主旨だったね
金利は一定ではないことを頭に入れておこう
何が言いたいのかというと数字を見て明らかと思いますが、投資をはじめるには「早ければ早いほうがいい」と言うことに尽きます。
収益面は当然ですが、リスクを抑えることも可能ですし、さらにはコスト(毎月の積立額)も減らす事ができます。
ただ注意してほしいのは、毎月の積み立てといっても株式を含め相場の金利は右肩上がりのきれいな線ではないということです。
上下変動を繰り返し、世界の経済、アメリカの経済は右肩上がりで成長していきます。
過去数十年、何度も暴落、調整局面を繰り返した結果を踏まえて右肩上がりで成長し続けそれはこれからも資本主義経済が続く限り変わることはないでしょう。
ときには暴落局面や下落、調整局面がやってきますが、それはそれで積立投資の出番で「リスク」を抑えると同時に、積み立てを継続することで「安値」で買い付ける事ができます。
大事なのは、早くから始める、長く続ける、できれば積み立て金額を増やす、そして決して途中で辞めないということです。
投資に対しての経験を早い段階で積める
投資を早い段階で始めるメリットは収益面だけではありません。
経験面・スキル面でも大きなメリットがあると言えます。
積立投資を実際に行うことで、経済面・金融知識に明るくなります。
さらには、世界情勢など投資をしなければわからなかった情報も耳にするようになります。
自ずと視野が広がりその経験は人生にとって大きな財産になるはずです。
また、個別株や短期売買などに手を出した場合でも失敗経験、さらに利確、損切りの勇気など様々な貴重な体験になります。
投資をせずなにも経験しない人との差は5年後10年後には大きな差となり人生を有意義にしてくれるはずです。
新しい分野、新規事業などについて詳しくなる
さらに株価は成長し続ける分野に対して大きな値上がりが期待できます。
株式投資を通じてまだ知らなかった企業の情報や技術が知識としててにはいります。
これは、もし転職する際の材料になったり、普段出会うことがなかった人とのコミュニケーションにも役に立ちます。
当然、仕事の面においても社会情勢、経済、金融知識は大変役立ちます。
キャリアを考えたとしてもこういった知識や経験は役に立つでしょう。
またこうした経験は「若い」ときほど効果があります。
30歳で投資を始めた人よりも22歳で投資を始めたほうが、8年分その知識の差が利用できる期間があります。 単純に早ければ早いほど良いわけです。
まとめ
話をまとめていくと、結論はタイトルと最初に述べたように「投資を始めるのは早ければ早いほうが良い」ということです。
これまで様々な記事を通して投資の大切や現状の問題点や不安点などを洗い出してきましたが、今回は「メリット」という観点から投資をおすすめしてきました。
もちろん、投資は不安を解消するための術であることは間違いありませんが、それに加えて投資を行う上で金銭面やスキル面でも恩恵を受けることができるのです。
元金がたくさんあり親ガチャでSSRを引いた人はともかく、普通の生活をしている社会人の私達にも与えられた平等な資産が「時間」なのです。
そして投資は複利を加えることで武器になり、そして結果となって私達に恩恵を与えてくれます。
1年でも1日でもはやく投資を始めることで将来において、得られる果実の大きさが変わってきます。
それを理解した上で投資をスタートしてみませんか?
ただ投資を始めるには様々なハードルがあるのも事実です。
この投資をスタートする上で超えなければならないハードルを理解しておいて損はないと思います。
実際にわたしも投資を早くから始めていたつもりではありますが、老後に備えたり将来に備えての堅実な積立投資ではありませんでした。
そのことはかなり後悔しています。
実際に私だけではなく、多くの30代40代の人が20代のときに投資をしておけばよかったという回答しているアンケート結果もあります。
これからの時代は自分で自分の資産を老後に備えて作っていかなければならない時代です。
これまでのように国が守ってくれると安心していても「年金」を始めとする社会保障制度がこのまま維持していくかもわからないのが現状です。
そういった不安の中に生きている私達がいまできるわずかながらの積立投資は不安を解消してくれる一つの手段でもあるのです。
さらに私達の寿命はこれからも伸び続けると言われている中で、資産を形成していない人としている人の生活環境は悲惨なものになると考えられます。
今からできることを冷静になって考える必要もあります。
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