多くの社会人の人が目指しているFIREですが、私もFIREをめざしており日々の投資活動や経済活動において重点的に意識していることがあります。
今日は、FIREを目指す上で意識しておきたいこと、しかもそれを最短、最速で目指すための道筋をまとめて行きます。
そもそもFIREというのは、以前詳しく書いた記事を読んでいただけるとわかるように、経済的自由を手に入れて早期リタイヤをするというものです。
ポイントは「早期」ということで、老後に仕事を定年に迎えてリアイアするのではFIREの趣旨からは逸脱してしまいます。
現役世代のうちに経済的自由を手に入れることがFIREの目的であり、のんびり貯金で老後資産を蓄えてのリタイアではFIREとはいい切れません。
そこで、今回は今現在FIREを目指している社会人の人に対してFIREへの道筋の「近道」のヒントになるように記事を執筆しています。
参考としてる書籍では、FIRE本で有名な書籍です。
では、FIREを最速で目指すために行うべき4つのことを先にお伝えしていきます。
- 支出を抑える
- 入金力を高める努力をする
- 運用リターンが高い投資先に投資する
- 目標金額を下げる
あたかも当たり前のことかもしれませんが、一つ一つは非常に重要ですし完璧に理解していくとFIRE達成がいま以上に早くなります。
では、1つずつ掘り下げていきます。
(初回公開日時:2022年1月24日)
1.支出を抑える
支出を抑えるというのは、投資の基本であります。
資産を増やすためには、3つの方法しかありません。
それは、「収入を増やす」「支出を抑える」「資産運用する」です。
資産形成の方程式は、「収入」をあげて、「支出」を抑え、資産を運用することです。なかでも自分自身とくに投資初心者がもっとも取り組みやすいのが「支出」を抑制することです。
3本柱のなかでも、基本中の基本である支出の抑制はわかっているようでなかなか出来ないものです。
そこで、支出を抑制するために、重要なことをお伝えします。
お金の流れを管理する
支出を抑えるというのは、すべての事において、節約して「ケチ」になれというわけではありません。
重要なのは、「お金の流れ」を管理することにあります。
1ヶ月単位でいいのでお金の流れを振り返る時間をとり、「無駄」を見つけてそれを省いていくという事が重要になります。
例えば、この図は単身世帯の生活費の平均になります。
自分がなににどのようなお金を使っているのか比較してみるのもいいかもしれません。
もちろん、無駄遣いをしないようにしたり、「本当に必要なもの」にお金を使うことが重要になります。
お金を使う消費活動は、「快楽」として私達の脳に幸福感を与えてくれる一方で「お金」の流出を招きます。
そのお金は誰かのポケットに入っていくと考えてください。
消費活動は経済を支えており、メディア、政府を含めてありとあらゆる媒体から「消費」が促されています。
消費をすることは悪いことではありませんが、消費をすることと無駄遣いをすることは別の話です。
いまあなたにとって、そしてこれからのあなたにとって「本当に必要なものか」を購買段階で一呼吸おけるようになってくると支出の金額は自ずと減ってきます。
家計簿アプリの活用
支出の管理や、お金の流れを把握するのにてっとり早いのが、家計簿アプリの活用です。
私がこのブログでおすすめしており、私も愛用しているのは「マネーフォワード」です。
様々な金融機関やクレジットカード、Suicaか仮想通貨取引所などとも連携できるのでお金の流れが把握できます。
1度設定してしまえば、あとは電子マネーや現金を使うこと以外は記録されてデータが蓄積されていきます。
1ヶ月には1回最低でもお金の流れを振り返る癖をつけるためには最適なツールだと思います。
マネーフォワード意外にも家計簿アプリやサービスはたくさんあるのでよかったら活用してみてください。
お金の流れを管理することはFIREを目指す上では最も重要な土台となることです。
家計簿を付ける人とつけない人というのは実際にデータとして今後の人生設計に大きな影響を与えてくるというのがあります。
特に家計簿をつけている人のほうが、つけていない人よりも貯蓄が継続して貯まるというデータもありますので、「家計簿」という観点からも、支出の管理という視点からも重要視してみてはどうでしょうか。
2.入金力を高める努力をする
次に資産形成のフェーズに入っていきます。
まずは、「入金力」高める努力が必要になります。
入金力というは、積立投資などに対しての投資金額のことで、月々1万円の積立投資、貯金などを行っている場合は入金力は1万円となります。
FIREを目指す上で入金力の拡大、拡張は必須でありそのための努力は怠ってはなりません。
では、どうやって入金力を高めていくのかというと、具体的には以前の記事に記載していますが、
簡単に説明すると、
- 副収入を得ること
- ポイントなどを活用すること
- 転職して収入アップ
これらが実践できる入金力のアップ方法です。
入金力の大切さは以前の記事でもご紹介していますが、月々の入金力アップは1000円でも2000円でも構わないのです。
それがチリツモ状態になり結果として大きな資産の形成に役立ってきます。
詳しくはコチラの記事を御覧ください。
副収入を得る
入金力を増やすためにはまず根本的な収入源を増やす努力が必要になります。
副業などが活発に行われているいまなにか自分でできることを探して収入を得ることが重要になります。
収入の柱は何本も合ったほうがいいですが、1つの収入の柱はなかなか育っていかないので根気よく収入源をつくっていく根性も重要になります。
根性というかメンタルだね
すぐあきらめるようであればどのみちFIREも達成できないからね、根気や鋼のメンタルは必要になるね
3.運用リターンが高い投資先に投資する
支出を抑え、入金力(収入)を増やした上で、同時並行に行うのが「資産運用」になります。
FIREを行ううえで重要なのは資産運用となります。
一般的な老後に備えて日本人がおこなっているのは「貯蓄」ですが、欧米を始め日本以外の国々では「運用」は当たり前のことです。
日本と欧米の貯蓄割合をまとめた記事を紹介していますが、日本人は圧倒的に投資をしていないことがわかります。
世界経済は発展していく中で、世界はインフレしていくのは当然の時流です。
日本は長らくデフレ状態にありますが、実際は物の値段も上がっています。
(輸入品などがあるから)
昔100円で購入できていた缶ジュースも120円を超えているし、アイスだって、100円で買えるアイスも殆どありません。
この図を見ればわかるようにほとんどモノは値上がりをしています。
すこし話がそれていますが、インフレに対しては資産運用をおこない、資産価値の減少を止めなかればならないのです。
世界的にインフレは続き、日本も例外ではなくインフレターゲットを2%にしています。
私達はデフレに慣れてしまい低価格の商品を購入することが当たり前となっていますがそれは資本主義経済においては非常に特殊なケースでもあります。
今後日本も物価高の影響がでてくるとシンクタンクも警鐘を鳴らしてます。
(IMF - World Economic Outlook Databases (2021年10月版)
貯蓄では、お金自体の数字は増えていくかもしれませんが、相対的なお金の価値が目減りしているので本当の意味での価値は増えていないことになるのです。
低金利が続いていることはあなたもご存知だとは思います。
貯蓄についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
そういった中で、投資初心者にはまずはインデックス投資をおすすめしています。
世界経済やアメリカ経済が上昇することに連動した投資商品であり、長期積立をしていけばほぼ必ずと言っていいほど資産は増えています。
(15年以上積立投資をすれば過去数十年でマイナスになったことはない)
とはいえ、アメリカの代表的な指数であるS&P500に連動するインデックスファンドに投資した場合は年間リターンが6%~10%を見込めます。
しかしながら今回の記事では、「最速」でFIREを目指すひとのための記事であるため、もう少しリスクをとりもっと運用成績が高いインデックス投資も検討してみるといいと思います。
実際に私はS&P500には投資していません。
してないんかい!
投資初心者には鉄板なインデックスファンドだからね、今回自分が投資しているインデックスファンドは最速用だから…
投資利回りは資産の上昇のエンジンです。
高性能のエンジンで走れば目的地に早くつくことが出来ます。
当然、燃料(ガソリン)は収入源となりますが、高性能のエンジンと燃費の悪いスピードの出ないエンジンでは目的地への到着時間が大きく変わってきます。
私がS&P500よりおすすめしているおは、NASDAQ100インデックスファンドへの投資です。
NASDAQ100というのは、アメリカのNASDAQ市場に上場する100社(時価総額が高く、金融銘柄を除いた指数)です。
NASDAQ100への投資は非常に簡単で、日本円でも購入できる投資信託もありますし、日本の株式市場に上場しているETFもあります。
年間平均リターンはS&P500や全世界株式インデックスファンドよりも大きく上回っています。
その訳は、NASDAQ100に構成される銘柄の多くがハイテク銘柄が多いからです。
アップルやAmazon、グーグル、マイクロソフト、メタ(Facebook)、テスラ、アドビ、エヌビディアなど世界を牽引するハイテク企業をが構成銘柄の中心になっており株価をグングンと引き上げているからです。
世界の潮流を考えることができる人であればこれらの企業がこれからも世界経済を牽引するということは容易に想像できるはずです。
いまさらスマートフォンを手放して糸電話に戻ることはありませんし、世界はインターネットで繋がり5GやAI、宇宙に至るまでがNASDAQ100に関連する企業が手掛けている場合が多いからです。
NASDAQ100に関してここではあまり深堀りはしませんが、S&P500や全世界株式インデックスファンドでのリターンよりは大きなリターンが見込めると思います。
最速でFIREを目指す上では運用成績が高い投資対象に資産を注入していくべきです。
もちろん、S&P500は500社、全世界株式は数千社に対して投資するのに対して、NASDAQ100は100社でなおかつハイテクに偏っているため価格変動(ボラティリティ)が大きくリスクが伴います。
その点の自分のリスクの許容度と相談しながら投資していきましょう。
運用利回りが少し違うだけで結果は大きく変わってきます。
例えば、3%と5%と10%を比較してみるとこのようになります。
私はiDeCoでNASDAQ100に全力投資しており、さらに積立投資ではNASDAQ100に連動してさらに2倍の結果がでるレバレッジNASDAQ100(通称:レバナス)という商品にたいして投資しています。
投資はもちろん、自己責任と自己判断によるものです。
ただ運用成績、パフォーマンスが資産の増減に対して圧倒的な力を有していることは今一度把握して置かなければなりません。
さらに、尖った投資としては、セクター別に投資するという方法もあります。
S&P500は各業種業界など様々な企業が入り混じっていますが、状況に応じてセクター別の投資をすることでS&P500(市場平均)を上回るパフォーマンスを残す事もできるかもしれません。
ただ、放ったらかしというわけには行きませんので、その点は市場の様子などをチェックし続ける必要性も出てきます。
4.目標金額を引き下げる
FIREを達成するためにゴール自体を近くにするという戦法です。
FIREのひとつの定義として年間の支出額の25倍の金融資産をつくることがゴールとされています。
ただし、それはフルFIRE(完全なリタイア)の定義(ゴール)でありますし、FIREには様々なスタイルがあります。
例えば、倹約型のFIREであれば25倍の支出額ではなくとも支出額じたいがすくないのでゴールは早くなります。
またサイドFIREと言って、FIREを達成していたとしても働くスタイルなどもあります。
そういう意味でもFIREのゴールの引き下げに関しては特別なものではなく自分の目標の一つに過ぎないのです。
FIREを達成することによって、経済的な自由や、人間関係の自由、労働からの開放など大きなメリットを受けられます。 FIREをまずは達成してから次のスタイルに移行するもの戦略的な考え方なのです。
詳しいFIREの分類についてはFIREの記事に記載しています。
まとめ
今回は、FIREを最速でたっせいするためのエッセンスとして4つのことをご紹介してきました。
振り返ってみると、
- 支出を抑える
- 入金力を高める努力をする
- 運用リターンが高い投資先に投資する
- 目標金額を下げる
以上の4つをご紹介したわけですが、すでにFIREを目指して取り組んでいる人にとっては至極当たり前のことだったかもしれません。
逆に、これからFIREを目指す人にとっては参考になる部分もあったかもしれません。
これからの時代、FIREを目指す、あるいはアーリーリタイアという選択肢は一般的になっていくと思います。
定年退職を迎えたとしても年々、退職金は減少していますし、老後資金を確保する上でもFIREをめざしながら豊かなリアイア生活を目指していきたいですね。
FIREを目指しながらも、豊かな老後生活、余裕のある環境を手に入れるためにはお金は必要です。
FIREだけが目指す目標ではないとは思いますが、社会人にとってこれから投資は紛れもなく必要な手段になってきます。
様々なスタイルでのFIREを目指してそして「最速」でその目標に近づけるよう、私も努力していきますので一緒に頑張っていきましょう。
この記事が参加しているお題(クリックで下に表示します)