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大船渡高校佐々木朗希投手が地方大会決勝で投げなかったことの意味

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今年高校野球で注目されていた岩手県の大船渡高校の佐々木投手について元高校球児かつ東京ヤクルトスワローズファンクラブのプラチナ会員(←言いたいだけ)の私が感じたことを書いていきたいと思います。

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大船渡高校 佐々木朗希投手

すでに各方面で火の粉が上がっているように、高校野球シーズンになると最近では必ずと行っていいほど話題に上がります。そのテーマは大きくわけて2つあります。

ピッチャーの登板過多についてと大会自体への疑問です。 今回の大船渡高校佐々木朗希投手の話題としてはピッチャーの投過ぎによっての「怪我」の影響に対しての問題です。

高校生は5回しか甲子園に行くチャンスがない

高校野球の前提としては高校生のうちに甲子園に集中錠できるチャンスは春と夏を含めて5回あります。過去に5回出場した選手は50人もいません。桑田・■■のKKコンビなどは有名ですが稀有な存在です。 1度でも甲子園に出たいと言うのが高校球児の夢であり目標です。特に3年時の夏の大会であればもうチャンスはなく負ければ甲子園に出場どころか野球部の引退となってしまいます。

大船渡高校佐々木朗希投手が登板せず負けた試合は3年時の夏の大会、なおかつ地方大会の決勝戦だったということもあります。

誰の目線に立っているか

問題は登板せず負けたことによって批判している人はだれの立場になって考えているかということです。

チームメイト

一緒にやってきたチームメイトによっても複雑な心境だと思います。公立高校とはいえ佐々木朗希投手の存在によって強豪校と肩を並べるようになりチームメイトは足を引っ張らないようにしようと努力してきたはずです。「甲子園に行ける」という気持ちになっていったと思います。そういったチームメイトの心境で決勝戦あと一歩で佐々木朗希投手が投げなかったという部分ではどんな思いになったのかは非常に気になります。

高校野球ファン

高校野球が大好きで全国中継もある甲子園の舞台で佐々木朗希投手をみたいと言う人も多かったと思います。高校野球のこれまでの価値観としては全力プレーで燃え尽きるまでやるというのが主流だったと思います。決して手を抜いているわけではありませんがなんだかやるせない気持ちになっていったのも確かです。私も甲子園で佐々木朗希投手が投げる姿を見たかったといえば見たかったです。

プロ野球ファン

プロ野球ファンの人は佐々木朗希投手が怪我をせずにプロに上がってくれれば嬉しいという人も多いのではないでしょうか。一方でプロになれないチームメイトもいる状況で彼だけの未来のためにチームを犠牲にしてもいいのかという議論はあると思います。

高校球児は大人のおもちゃではない

属性を分けてみました。図アを見ていただくと上2つが野球に興味がある人。下は野球には興味がない人。あるいは野球を理由にお金をもらっている人たちです。

私の属性は野球には興味があるが別に高校野球にドラマを求めていません。よって、文句はあるが仕方ないとかんたんに割り切ることができる属性です。

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一方で、野球には興味がないが、高校野球を利権としている人達がいるわけです。それが朝日新聞社高野連などあとはマスメディアなどは格好のネタとしているわけですので、野球に興味がないというよりはビジネスよりの目線ということで「野次馬枠」です。一般的な人は青色の部分でしょう。少し話がそれましたが…

投げていれば勝っていたのか

では、佐々木朗希投手がボロボロの状態で決勝戦で投げていれば勝てたのか。または投げて負けていれば野次馬はわかなかったのか。

勝戦の対戦相手は岩手県の競合、メジャーリーガーの大谷翔平選手や菊池雄星選手を排出しているチームです。佐々木朗希投手が投げていれば勝てていたのかという疑問もあります。野球(スポーツ)に絶対はないですから佐々木朗希投手が投げて入れば勝てていた保証はありませんが、100%のチーム力で戦っていなかったと言われればそうかも知れません。 高校野球で燃え尽きていいのか 高校野球で野球人生を終える人は多く居ます。というよりほぼ大半の人が大学や社会人で野球を続けるわけではありません。

一方で野球で人生を切り開いていく人もいます。高校野球のおまけがプロにいくという選択肢であれば今回のようなことはありませんでした。一方で高校野球で結果を出してプロに行きたいという人も居ます。日本ハムファイターズが夏の大会の前、春先にすでに佐々木朗希投手をドラフト1位指名するという情報も流れていました。そういった環境の中で将来を約束された選手を監督の采配で下手したら潰してしまうということも起きたかも知れません。いわば公立高校の野球部の監督は「公務員」「教師」です。そのような人たちが苦渋の選択を迫られるというのは非常に酷だったと思います。

多くの波紋を呼んだ今回の佐々木朗希投手の起用方法ですが、私自身はプロ野球ファンであり高校野球も大好きです。どちらかというとプロ野球ファンとしてどんな人がプロで活躍するかという視点で高校野球をみているので高校野球で「潰れて」欲しくはありません。よって、今回の大船渡高校の監督の選択は決して間違っているものではないと思います。あとは佐々木朗希投手がプロ、メジャーでどのような活躍をして恩返しするのかは彼の右腕にかかっていると言うことです。

毎年、選手の使いすぎや過酷な環境での大会、過密なスケジュールなどで甲子園は内容よりも環境で話題が上がってしまいます。16歳から18歳の若者はそれを承知でプレーすることを選択しているということも念頭に置かなければなりません。ときには大人が将来のために制止したりもっともルールとして球数制限、登板間隔等の整備を行ったりスケジュールの緩和などできることもあると思います。時代とともに「甲子園」にも変化が求められそしてその議論は「令和」の時代に沿った大会であることを願っています。