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資産を増やすためにはまずは「支出を抑える」ことが重要です。
そのために知っておきたい経済用語・理論として抑えておきたいのが今回ご紹介します「ラチェット効果」というものです。
このブログは私と同じ社会人の方を中心に特に投資初心者さんにもわかりやすく投資の魅力や可能性を伝えていけたらいいなと思って記載しています。
よかったら最後まで読んでいただけると嬉しいです。
「ラチェット効果」
まずは結論からいうと、「ラチェット効果」というのは、別名「歯止め効果」ともいい「景気後退期などに所得が減ったとしても、消費性向が上昇することで個人消費及び、景気全体が一方向に傾くことに歯止めがかかる」状態のことです。
何を言ってるかさっぱりだわ
そうだね、これじゃわからないね、もっとわかりやすく言うと…
『一度生活水準を上げてしまうと、簡単にはもとの生活水準に戻れない』状態のことです。
あ~宝くじがあたった人や芸能人、プロ野球とかが引退したりするとはさんしてしまったりするやつね
そうだね、そのざっくりいえば状態だね。
投資に対しての注意事項…(クリックで下に詳細を表示します)
この記事は私が投資している銘柄を中心に主要指数・セクター別の動きなどをまとめていきます。主に私が投資しているのはハイテクグロース株でありFANG+銘柄とNASDAQ100になります。レバレッジ型の投資やハイテクグロース株には元本を大きく損なうリスクも有るためご注意ください。投資に対してはリスクを許容した上で投資してください。本記事・ブログにおいての個別銘柄・投資信託・ETFなどについては売買を推奨するものではありませんので予めご理解の上、お読みください。本ブログに掲載された銘柄において損失を被った場合においても責任は一切負いません。
(初回公開日時:2021年12月12日)
「ラチェット効果」とは?
「ラチェット」というのは、「一方向にしか回らない歯車」の事を言います。
ちなみに、アメリカの経済学者「デューゼンベリー」氏が提唱した理論になります。
このラチェット効果というのは、景気や経済のことを指している用語にはなるのですが、私達一般家庭の家計に関しても同様のことが言えるということで是非とも「支出を抑えたい」ひとは認識して置かなければなりません。
とはいえ、経済全体で見れば一度生活水準が上がった経済に置いては景気の底を支えてくれるものなのである意味ありがたい状態とも言えるね
景気全体のことよりも、個人レベルの問題のほうが重要だよ
そうだねw
生活水準はなかなか下がらない
宝くじの高額当選者の多くは破産する理由
個人のラチェット効果が当てはまる例でよくあげられるのは、宝くじの高額当選者などがよく言われています。
宝くじの高額当選者は何億という手元資金があり贅沢な生活を送ってしまいます。
高額な住宅に住んだり、高額な車を購入したりと贅沢三昧できますからね。
羨ましい。
毎週、totoBIGを自動で購入してるけど全然あたらない
その分積立投資でも買ったほうがマシじゃない?
夢とロマンを買ってるんだよ、まぁその話は置いといて話を戻すよ
贅沢三昧を送った生活もつかの間でそんな生活をしていたらすぐにお金は底を尽きてしまいます。
お金がなくなったとしてもこれまで味わった「蜜」(みつ)の 味は忘れることはできず、贅沢三昧を送り続けてしまうのです。
お金がないのに豪遊なんてホント続けるのかな?
それほど、一度味わった蜜の味は忘れられないんだよ
やがて、資金はショートし購入した資産価値のあるものをすべて売り払い「破産」してしまうわけです。
実際にアメリカの宝くじの高額当選者の7割以上が自己破産をしているというデータもあります。
またプロ野球選手ではありませんがアメリカのバスケットボールNBAの選手が引退した後に60%の人は5年以内に破産しているというデータがあります。
70%以上が自己破産をするっていうのは結構ショッキングだね
実際はもっといるかも知れないしね、自己破産にいかなくても借金生活になった人もいると思うし。
そんなにいるんだったら気をつけようってならないのかな
スシローやくら寿司で満足していたはずなのに、急に銀座の久兵衛なんかに通いだしたらその贅沢三昧な生活が忘れらないんだよね。きっと。
スシローやくらディスってんの?
ほぼ毎週のように通ってるけど。
ダイエットはどうした
サイドメニューを気軽に頼んでしまう
正直私も、生活水準が上がってしまったことがあります。
「かつや」にいってこれまではカツ丼だけだったのに、「豚汁」をつけていたり、「すき家」にいっても当然のようにサラダを注文したりと、ある程度の生活の余裕が出てきたのか、サイドメニューを頼むという贅沢を知ってしまったのです。
ちっちゃw
まじでこれまでサイドメニューなんかめったに頼まなかったのに
話を戻すと、これまで高級なお店や高級車、高級な住宅に住んでいた人は「プライド」「快適さ」などが邪魔していまさらワンルームの狭いお店で、中古の軽自動車に乗ってスーパーの値引きシールのはられたお弁当を食べるとうのはできないのです。
そうして生活水準が下げられないまま資産がなくなったときに「犯罪」や「破産」などを犯してしまうのです。
過去の事例から見れば、一度生活水準を上げてしまうとなかなか元の水準に戻すことは非常に困難であるということが言えます。
ポイントとしては、無理に生活水準を上げてはならないということです。
ラチェット効果に打ち勝つ4つの方法
ここでは、甘い誘惑である生活水準をむやみに上げてしまうと戻れない個人レベルのラチェット効果に打ち勝つ方法をご紹介します。
すでに打ち負けてる人が言っても説得力ないんだけど
って言ってもだいぶセーブできてる方だと思うよ、転職と投資でだいぶ資産は増えたのにサイドメニューくらいしか贅沢してないんだから
そうともいえるのかな
- 口座を複数に分ける
- 家計簿をつける
- 強制的に貯金(投資)をする
- 人と比べない
1.口座を複数に分ける
生活水準をむやみやたらに挙げない対策として、銀行口座を複数持ちましょう。
目的別に口座を持つことをおすすめします。
例えば、貯金用(投資用)口座を持っておく、生活費用の口座など分類分けすることによって過度な出費を抑えることができます。
私も口座は複数もっており、会社の給料が入る口座、さらにボーナスが入る口座、投資用の口座が3つ、あとは生活用の口座として楽天銀行があります。
ハブとなる口座を作っておき、自動送金システムを使うことによって給料を自動的に分配しています。
思わぬ出費がある場合を除き基本的には出費が増えることを防いでくれています。
そこまで口座をもっていたらわからなくなって逆にお金がなくなってしまいそうw
そこで、次の対策だよ
もしかして良いフリになってる?w
2.家計簿をつける
まずは「支出」の管理をしっかりと行いましょう。
いわゆる支出の「見える化」です。
何にどれくらい使っているのか明確にすることで現状を正しく認識できます。
いまでは家計簿管理のアプリやソフトはたくさんありますし、現金で取引をすることも減っているので自動的に記録されていくので非常に便利です。
私が使っているのはマネーフォワードですが、ほかにもたくさんの家計簿アプリがあるので探してみてください。
マネーフォワードは月額500円で登録口座などを無制限にできる他、資産管理などもできて非常に便利です。 (無料版は10口座まで)
「口座を分ける」という項目でお伝えしたように家計簿アプリなどで口座を管理すれば口座にどれくらいはいっているのか、入出金も履歴が残るので便利です。
4.強制的に貯金(投資)をする
よく言われている貯金術などでもありますが、半強制的に貯金するという方法は非常に効果的です。
簡単にいえば、給料が手取り20万円の場合、1ヶ月生活して18万円使ってしまったとします。
残り2万円を貯金するといういう方法ではなく、順番を変えるのです。
先に貯金する(投資する)金額をあらかじめ決めておき、先に貯金するのです。
5万円貯金すると決めておき、自動送金サービスや振替口座などを活用し、5万円を先に生活資金から除外します。
のこりの15万円で生活費をやりくりするのです。
この方法がもっとも貯金しやすいと言われてるね
生活水準をあげようと思ってもお金が手元にないとなかなかハードルがあがるからね
支出の管理はウォーレン・バフェットも推奨
世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェットもこういっています。
- 『お金を使ったあとで、残った分を貯金するのではない。ちょきしたあとで、残った分を使うのだ』
ビル・ゲイツやイーロン・マスク、ジェフ・ベゾスと並ぶくらいの大富豪のウォーレン・バフェットも貯金、支出に関しては非常にこだわりを持っています。
ちなみにウォーレン・バフェットの散髪代は18ドルと言われています。
散髪代やすすぎw
うちの犬の散髪代より安くて草
4.人と比べない
ラチェット効果を提唱した、アメリカの経済学者のデューゼンベリー氏はもう一つ支出に関する重要な理論を提唱していました。
それは、「デモンストレーション効果」と呼ばれているものです。
簡単に説明すると、「人と比べるな」ということです。
テレビ、ツイッター、YouTube、インスタグラムなどセレブや小金持ちの人たちの自慢の投稿をみてしまいその影響を受けてしまうというものです。
その影響で真似をしてしまうと、生活水準が上がってしまいます。
デモンストレーション効果は、他人の影響で購買行動をとってしまうことを指し他人と比べない、比較しないというのは重要なことです。
まとめ
生活水準を上げることは一概に悪いとは言えませんが、無理やり生活水準をあげることはありません。
口座を分けて、コツコツと積立投資をすることで多少の贅沢をしながらも生活水準を上げてしまいすぎない事が重要です。
支出を抑え、積み立て投資を行っていれば結果的にお金は増えていくものです。(増える確率の高いインデックス投資などをすれば)
話をまとめると、支出の管理はしっかりと行うということです。
生活水準を一度上げてしまうとなかなか引き下げるのは大変なのは、データを見ても歴史を見ても明らかです。
搾取する側は生活水準や蜜を先に与えて「生活水準を上げた味」を覚えさせるのが上手です。
そのトリックに騙されないように、自制して「欲しい物」が本当に必要なのか、立ち止まって考えることも重要ですね。
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