パワーカップルという言葉を耳にしたことはありますか?
パワーカップルの定義は明確には定められていませんが、1000万円以上や、1400万円、1500万円とすることもあります。
今回はパワーカップルの実態について迫っていきたいと思います。
私自身も共働きのDINKSとしていわゆるパワーカップルへとはあと少しという状況になり気になっていた分、力を入れて調査しました。
まだ結婚していない人も将来、共働きを考えている人も増えてきています。
共働きが「当たり前」になりつつある昨今、パワーカップルが日本経済を牽引しているとも言われています。
なぜ、パワーカップルが注目されているのかそして、パワーカップルが増え津末けている要因など今回はこのパワーカップルの実態、調べていきます。
パワーカップルとは?
ここでは、世帯年収が約1400万円以上の世帯をパワーカップルと定義してお伝えしていきます。
様々な定義があるのですが、このブログでは世帯年収が約1400万円を基準にお伝えしていきます。
他にも夫と妻それぞれが700万円以上の年収の世帯のことを指したりします。
パワーカップルの世帯数
厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」によれば、総世帯数5179万世帯のうち、年間の平均所得は552万円(中央値437万円)となっています。
いわゆるパワーカップルといわれる世帯数は、先ほどの定義を組み合わせれば1400万円以上ということになりますので下記のような世帯の割合がパワーカップルに属します。
- 1400万円から1500万円が約1.2%
- 1500万円から1700万円が約1.2%
- 1700万円から2000万円未満が約1%
- 2000万円以上は約1.2%
となっています。
全体で言えば、4.6%となっています。
いわゆるパワーカップルと言われる世帯は全体の5%もいないんだね
ギリギリの世帯もあるけど、おもったとり少ないんだよね
なおパワーカップル世帯は、50歳代前後で大都市圏に住んでいる傾向が強いです。
東京にパワーカップルって多い気がするけど、地方はそうでもないのかね
一部はいるとおもうけど、東京ほどはいないんじゃないかな
パワーカップルの様々なパターン
パワーカップルの内訳にもいろいろなパターンが存在します。
例えば、夫だけが稼いでいるパターンや、夫婦で稼いでいいるパターンなど家庭によってその夫婦の収入の内訳は様々です。
旦那が多く稼いでいるっていうのは昔からよく聞くパターンだよね。
稼いでるんだったら奥さんには家庭に入ってもらって子育てなんかに専念してもらうっていうパターンが多かったよね。でも最近では少し違うみたいだよ。
最近では、夫が多くの収入を稼いでいる家庭においても妻の労働もまた増加傾向にあるということです。
夫が1500万円以上稼いでいる世帯において、2014年から2020年のデータを見ると、妻の労働力率は、48.8%から61.5%と増加傾向にあります。
このデータにおいては、パートタイムなどの労働ですが、フルタイムで働く妻も増えています。 (フルタイム=週35時間以上の雇用者)
同様に、2014年から2020年のデータを見ると14.6%から17.3%と増加しており、世帯数は6万世帯から9万世帯(+3万世帯)へと大幅に増加しているのです。
夫の収入が700万円の場合21%の妻が仕事をしている
これは1500万円以上夫が稼いでいる世帯ですが、夫の稼ぎが700万円程度の世帯に置いた場合はさらに上昇しており、2014年から17.4%から21.2%となっており、78万世帯から114万世帯に36万世帯も増えているわけです。
およそ、このうち妻も700万円以上稼いでいるダブルインカム状態のパワーカップルは約30%がなっています。
パワーカップルの増加の要因
次にパワーカップルが年々増加傾向にある要因を考察していきます。
パワーカップルが増加傾向にある大きな要因としては3つ挙げられます。
1つは、仕事と家庭の両立への環境が整備されつつあることです。
2つ目は、価値観が大きく変わりつつあるということ。
そして3つ目は、パワーカップルなどに向けたサービスや便利グッズなども増えている事が挙げられます。
仕事と家庭の両立への環境が整備された
1つ目はわかりやすく、出産を機に会社をやめていた人たちも出産後も正社員として働き続けられる環境が整っていることです。
出産によってキャリアが終わるわけでわけでもなく、そこからキャリアを積み続ける女性が増えてきました。
価値観の大きな変化
2つ目の理由としては日本社会に置いて働く女性に対しての価値観が大きく変化しつづあるということです。
共働きで働くこと自体もはやスタンダードになりつつあり、「仕事か家庭か」という選択肢ではなくなってきています。
「家庭は妻、仕事は夫」というった昭和っぽい考え方はもはや古く、家庭も夫婦で一緒に家事を行い、共働きで家庭を支えているというのがこれからの価値観になりつつあるのです。
いまだに専業主婦をやりたいって人もあまりみなくなってるしね。
仕事は男だけがやるものって価値観は古いからね。
二人で稼いで二人で家事をするっていうのが現代っぽいよね。
共働きに付随するサービス、便利グッズの登場
3つ目は、共働き夫婦が増える中、会社や価値観が変化してきたことによりそれに付随するサービスやモノが多く出てきたこともあります。
ルンバなどの自動で掃除をするお掃除ロボットをはじめ、洗濯乾燥機、食洗機などの家電もパワーカップルにとっては必須のアイテムになりつつあります。
さらに、買い物はネットで行ったり、家事代行サービス、食事の宅配などますます便利になりつつあります。
今後はテレワークなどももっと一般的になれば、正社員で家庭をみながら働けることがごく普通になりますので女性の社会進出はますます増えます。
たしかにうちにはお掃除ロボットや洗濯乾燥機など時短や便利グッズは必需品になってる。
ほんと使ってみるとわかるけど便利なんだよね。
その他の要因としては、「家庭科」が導入された30代以下の世代は共働きに観葉だったりします。
さらに「男女雇用機会均等法」によって「男女差別」が撤廃されて社会全体として女性の働く機会を増やすという傾向があるというのも非常に大きいといえます。
妻が高収入は夫も高収入
妻が高収入な場合は、夫も収入な場合が多いです。
実際に数字でもでており、妻の年収が高いほど夫の高収入の割合が高まる傾向にあります。
例えば、年収1000万円以上の妻の場合は、夫が年収1000万円以上である割合は、80%を超えています。
(2020年データ:2016年は75%)
これまでは、夫が高収入の場合は妻が仕事をやめていたりパートタイムで働くといったパターンがありましたが、やはり妻が高収入な場合はそのまま働くというスタイルが定着しつつあります。
妻の収入(無収入を除く)が200万円以下の場合は、夫の年収も低下しており、500万円以下のという数字の割合が増えてきます。
夫の年収が500万円であれば、妻の年収は200万から300万円が35%となり、妻の年収が50万円未満であれば、40%となっています。
つまり、夫がある程度(500万円程度)稼いでいれば、妻はパートタイムにあして、扶養控除枠を利用とする過程が増えてきており、パートタイムなどで100万円程度に収入を抑えるような傾向が強くなるのです。
そうなってくると、パワーカップルではなくなるし格差にたいしてはますます広がっていくんだろうね
家庭に入り専業主婦やパートでいいやっていう女性もいる一方で、働き続けるという女性も多くなってるからね
まとめ
今回は、パワーカップルについて少し深堀りしてきました。
今後、パワーカップルは増えていくことは予想できますが一方で収入がある程度ない男性に対しては非常に厳しい社会が待ち受けていることにもなります。
まだ結婚していいない人は、世帯年収が全てではありませんが、夫の収入が低ければ、妻の収入も自ずと低くなるということは念頭に置いて損はないと思います。
妻の収入が低ければ、家庭に軸足を置いて扶養控除枠での収入になりやすくなります。
もちろん、家庭を優先し子育てなど子供に対して時間をさくことは大変素晴らしいことだと思います。
しかしながら、子育てや老後資金に関して言えば充分な蓄えがなかなかつくりにくくなるのも現実問題としてあります。
老後2000万円問題もそうですが、老後の資金を作るためにも若いうちからキャリアを考えて資産づくりをしておくことが重要なのかもしれませんね。
この記事が参加しているお題(クリックで下に表示します)