先日、久しぶりに新規銘柄を購入したのでその報告と、購入した銘柄である「パランティアテクノロジーズ【PLTR】」の紹介をしていきたいと思います。
投資に対しての注意事項…(クリックで下に詳細を表示します)
この記事は私が投資している銘柄を中心に主要指数・セクター別の動きなどをまとめていきます。主に私が投資しているのはハイテクグロース株でありFANG+銘柄とNASDAQ100になります。レバレッジ型の投資やハイテクグロース株には元本を大きく損なうリスクも有るためご注意ください。投資に対してはリスクを許容した上で投資してください。本記事・ブログにおいての個別銘柄・投資信託・ETFなどについては売買を推奨するものではありませんので予めご理解の上、お読みください。本ブログに掲載された銘柄において損失を被った場合においても責任は一切負いません。
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目次:
2020年9月末に上場
パランティアは、9月30日にニューヨーク証券取引所に直接上場したばかりの銘柄です。
上場初日の取引は、1株9.5ドルで終えて、取引参考価格の7.25ドルを31%上回っております。
時価総額は、150億ドルを超えて(約1兆6000億円)います。
会社の名前は、映画化された世界的小説『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する、覗き込むと遠方を見ることができる暗い水晶から着想を得て、Palantirとされています。
映画から社名を取るなんて素敵ね
パランティアの事業内容
では、パランティアの事業内容ですが簡単に説明をすると、ビッグデータの情報を解析・分析などを行うソフトウェア企業です。
顧客にはアメリカ軍や、アメリカの国防総省(ペンタゴン)、FBI、CIAといった諜報機関も入っており大企業や軍事関係などにビッグデータの解析などを行っています。
CIAやFBIがお客さんってすごいわね
それだけ信頼性がないとお客さんにはなってくれないからね
秘密主義のビッグデータアナリティクス企業とも言われるくらい、安全保障情報や、ヘルス情報(健康関連)、機密性の高い情報処理を事業としています。
黒字にはなっていないため、資金調達には余念がなく、日本企業の保険会社であるSOMPOホールディングスから5億ドルの出資をうけたり、富士通からも5,000万ドルの出資を受けています。
新型コロナウイルスの感染対策として、追跡システムやCDC(アメリカ疾病予防管理センター)と共同プロジェクトなど公的機関との大規模なビジネスを展開していることがわかります。
こういった、先行投資が必要な面もあるため資金調達が必要なのかもしれません。
2005年から2008年までの唯一のクライアントが「CIA」でした。
そこから、J.P.モルガン、ニューヨーク警察、ロサンゼルス市警や各地の警察といった顧客を手に入れていきます。 (ニューヨーク警察は、後にIBMに切り替えます)
逮捕履歴や、ナンバープレート、駐車違反など警察は様々なデータを取り扱っています。
そういった情報を統合し、解析することで捜査に大きな進展をもたらしました。 またテロ活動や、ギャングのネットワークを特定、再犯率の高い人物を推測することなので、警察官の配備やエリアなどを効果的にすることが出来ました。
まるで、映画の世界の話だよね
2011年にはビンラディン殺害の裏に
同時多発テロの首謀者とされる「ウサマ・ビンラディン」が2011年5月2日に殺害されたとニュースになりました。
長年、パランティアはウサマ・ビンラディンの殺害に大きく貢献したスタートアップ企業として紹介されて来ました。 *1
実際にはパランティアのソフトウェアが使われたどうかは、定かではありません。
というのは、政府関係者が公にパランティアを語ったり、認めた事実もないからです。
影の存在ってだけでもかっこいいわ
ただ、その事実かどうかわからない「噂」をパランティアはうまく活用しました。 ウォール・ストリート・ジャーナルによって、報道された記事を同社のサイトで掲載していました。 *2 「Palantirと呼ばれるスタートアップは、 TIA(2002年に設立されたテロリズム情報認識プログラム)がやろうとしていたことをエレガントに達成したプログラム」と紹介されています。
パランティアの拡大
パランティアはビンラディン殺害に貢献したという広報活動も相まって、政府関係者の契約が次々に決まっていきます。
米国保健福祉省、FBI、国土安全保障省、国防情報局、国家テロ対策センター パランティアを導入していない犯罪・テロ関連の政府機関は少なくなっています。
パランティアの3人の創業者
パランティアには3人の創業者がいます。
彼らは、上場と同時に多額の資金を手に入れたことになります。
- Alex Karp(アレックス・カープ)氏
- Stephen Cohen(スティブン・コーエン)氏
- Peter Thiel(ピーター・ティール)
Peter Thiel(ピーター・ティール)
私は正直、創業者のメンバーにこのピーター・ティールがいるということがパランティアへの投資の決め手となりました。
PayPalの創業者であり、フェイスブックの大口投資家となりシリコンバレーのドンとも言われます。
ドナルド・トランプの支持者としても有名で学生時代から保守的な思想を持っていると言われています。
そういった思想は、リベラルなアレックス・カープとは真逆であったため様々な衝突があったのではないかと言われています。
ただ、ティールとカープは親友と公言しており、政治的な意見に関しては意見がひとつもあったことないと言っています。
これだけ思想がちがうのに、よくやってこれたよね
ピーターティールには、2つのビジョンがあります。
ひとつは、PayPalによって詐欺や不正送金を追跡するということによって、テロの防止や金融の開放です。
もうひとつは、9.11後に議論されていた「プライバシーか国家の安全保障か」という問いに対する答えです。
この2項対立ではなく、「自由を維持しつつ、テロを減らしたい」というビジョンでした。
パランティアは現在にうごめく大量のデータを有機的に結びつけることによって、人間の思考や知性を拡張する「未来」をつくる会社なのです。
まさに、ピーターティールがいう「ミッション志向」の会社なのかもしれません。
米国でも多くの投資家が愛用している「モトリーフール」などから情報を仕入れていますので良かったら購読してみてください。
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この記事が参加しているお題(クリックで下に表示します)
*1:ビン・ラディンの殺害について記した著書『ザ・フィニッシュ』
*2:https://www.wsj.com/articles/SB10001424127887323549204578316072209276036