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今回は、いま話題の「FIRE」について取り上げていきます。
「自由を求める人達」にとって憧れであり目標である「FIRE」について深堀りしていきます。
この記事では、FIREってなに?という人からFIREが若者に受け入れられておりFIREを目指す人が増えているという現状とその理由についてお伝えしていきたいと思います。
- FIREについて知ることが出来ます。
- FIREの4つの種類について知ることが出来ます。
- FIRE達成までの4ステップを理解できます。
一応、私もFIREを目指しているわけだけど、完全FIREじゃなくてもサイドFIRE的な状態を目指してるね
FIRE、FIREうるさいわね、実際FIREの定義から説明しないとわけわからないよ
最近では、書籍やツイッター、ブログ、などで「FIRE」という言葉をやたら聞くようになっていると思います。
という私も「FIRE」の概念に触れて、「FIRE」に関する書籍を購入し、また「FIRE」を目指している一人であります。
- まず「FIRE」についてお伝えします。
- 次に、FIREの様々なパターンなどをお伝えしていきます。
- そして具体的にFIREを達成するための手段などをお伝えします。
私が参考としたFIREの書籍は下記の書籍になります。
この書籍はFIREのムーブメントを作った書籍として非常に有名な本でFIREを目指す人は是非ともお手にとって読んで見ることをおすすめします。
「FIRE」とは?
FIREというのは、読み方はファイアと読みます。(好きに読んでください)
FIREのは、 Financial Independence, Retire Earlyの略称です。
簡単に言えば、「経済的な自立と早期リタイヤ」という意味を持っています。
日本でもFIREという言葉が増えてきており、目標とする人が増えてきていますがそのムーブメントの発祥はアメリカと言われています。
簡単に言えば、「資産を蓄えて早く仕事を辞める」というリタイヤが目的ですがそのリアイア方法も多岐にわたりますし、資産のため方取り崩し方にも特徴があります。
一般的に言われるFIREのリタイアの目標金額は、年間支出の25倍の金融資産を作ることです。
また、その金融資産を運用しながら生活資金などを取り崩していくというスタイルになります。(年間に資産の4%)
金融資産を取り崩しながら生活するため、一般的には現在の仕事ややりたくない仕事に就いている人は仕事をやめたり、あるいは新しい仕事をするというスタイルがFIREになります。
FIREの魅力
FIREの魅力はやはり、「自由」ということにつきます。
経済的な自立があれば「嫌な職場、環境」に身を置くことはなくなりますし、自分のやりたいことや目標、夢などを素直に追いかけることも可能になります。
労働からの開放
多くの人は、「労働」ということから開放されることも魅力の1つとして感じつ人もいます。
とはいえ、すべてに制約がなくなるわけではありません。
FIREを維持するためには切り詰めた生活に浪費や娯楽をおさえるといった状況もあります。
ギリギリの状態でFIREをするということはなるべく支出を抑える必要があるからです。
それって完全な自由とは言えないよねw
そうだね、ギリギリの状態でリタイアするとそういった生活環境になってしまうよね
住む場所を選ばない
もう1つの魅力は、住む環境を選ばないということもあります。
上記で紹介したFIRE本では、世界各国を回ったり安いホテルに滞在しながら悠々自適な生活を送ることが出来ています。
収入は本国(金融所得)を得ながら相対的に物価の安い地域に滞在することで支出を抑えながら生活も可能になります。 世界中のいろいろな場所に行けるという、住む場所を選ばないというのもFIREの魅力の1つです。
これはいいね、ただ家族や子供がいる場合はなかなか難しいと思うけどね
そうだね、この本ではお子さんはいなかったみたいだだしね
FIREで得られる3つの自由
一般的に言われているFIREによって得ることができる自由は、下記の3つと言われています。
- 経済的自由
- 時間的自由
- 人間関係の自由
当然、先程お伝えしたように時間とお金に余裕があれば居住環境を選ばず住む場所の自由も得る事ができます。
ここでいう3つの自由はもっと根幹的なことになります。
詳しくお伝えするまでもなく、お金、時間、人間関係は人生において重要な要素であり逆にそのなにかが不足してしまうと、ストレスになり重荷になってしまいます。
そういった不自由から脱却するためにも「FIRE」を目指す人がいま増えているのです。
この3つの自由についてはもっと本質的なことがありますのでいずれ深堀りの記事を書いていきたいと思います。
FIREのデメリット
FIREを行う上でデメリットもあります。
少しだけ紹介しましたが、FIREを達成するためには「支出」の25倍の金融資産を作る必要があります。
よって、なるべく支出を抑える必要があります。
そのために、自由とはいえない生活を送る必要性もあります。
またFIREを達成した後に仮に長期のリセッション(不況)が起きた場合は、金融資産は目減りしていく一方で金融資産の取り崩しに対応できない場合も想定されます。
とはいえ、回避できる方法もありますしFIREも縛られた性向のスタイルが1つというわけではないので各々リスクや生活に合わせてFIREを目指すことは良いことだと私は思っています。
様々なFIREのスタイル
FIREといっても一概に完全に仕事をやめて遊びまくるというスタイルだけではなく、様々なスタイルがあります。
完全に仕事を行わず、好きなことをして生きるというスタイルもある一方で、仕事をしながらパートタイムなどで一定のお金を得ながら生活していく、「サイドFIRE」などがあります。
- スローFIRE
- フルFIRE
- 倹約的なFIRE
- サイドFIRE
大きく分けて、4つのFIREに分けることが出来ます。
1つずつ各FIREの特徴などをお伝えしていきます。
スローFIRE
一般的なリタイアとは少し離れているFIREの形態です。
働きながらや副業、パート、部分的な労働を組み合わせた状態です。
資産形成をしたあとに資産を取り崩しながら生活するため多少収入が少なくとも「好きな仕事」につくことが出来ます。
現在、嫌な仕事や「お金のためだけ」に働いている人はまずこの形態のFIREを目指すのも良いかもしれません。
倹約型FIRE
FIRE状態ではあるものの資産形成が未熟なため「倹約」を行って完全に仕事を行わないスタイルのことです。
とはいえ、生活費を切り詰めて「支出」を極力抑える生活になります。
仕事からは完全に開放されるものの、倹約や浪費ができないことからストレスもたまりそうではあります。
ストレスがたまるのは、本末転倒だよね
この倹約型のFIRFの人なんかをツイッターでみるとつらそうだよw
市場が上向きのときは良いけど、下落相場のときなんかは資産が目減りしていくのはきつそうだもんね
サイドFIRE
サイドFIREは資産を形成しつつ、副業や仕事を続けたりパートでお金を補填するというスタイルで、スローFIREに近い分類になります。
しかしながら本業の仕事を辞めるということはしていなく、仕事量を減らした金銭面での心理的負担をへらすことによって快適な生活を送ることも可能です。
実際私はいまの仕事に対しては大して不満も抱いていないことからこのサイドFIREを目指しています。
本業と資産からの両方のインカム(収入)を得ることで生活には余裕が出ます。
社会人にとってまずは、目指すべき姿の1つだと思います。 「いつだって辞められるぞ」というスタイルであれば仕事にも余裕が出ますし、ストレスは少なくなります。
結構理想的な形で、サラリーマンの多く人がとりあえずの目標にしているスタイルだよね。
働いててもお金に余裕があれば心にも余裕が出てくるものだからね。
フルFIRE
完全にリタイアした状態で副業や仕事などを指定ない状態です。
資産の切り崩しのみで生活している状態です。
まさに理想の状態です。
支出の25倍以上の金融資産を持っている状態になります。
FIREを目指す人の憧れの状態になります。
完全に経済的に独立、自由を持っている状態だよね。
やっぱり理想は経済的に「完全」に独立した形だよね。
FIREを達成するための4ステップ
つぎに、具体的にFIRE達成するためのステップを細かく4つに分けて解説していきます。
主なステップとしてはこのようになります。
- 家計の見直し(支出の削減)
- 貯蓄(資産運用)
- 資産の拡大(配当と複利)
- 資産の取り崩し(4%ルール)
少し具体的に解説していきます。
FIRE達成までの4ステップ:①家計の見直し(支出の削減)
まず初手として、「家計の見直し」が導入になります。
目的としてはFIREを達成するためには、支出を抑える必要があります。
それは年間の支出額がFIRE達成の数字に大きく影響するからです。
年間支出額の25倍の資産をためるためにはできるだけ支出を抑える必要があるからです。
支出を抑えるためには、家計をしっかりと把握しておく必要があります 収入に関しては、給与明細などでわかることが多いですがおろそかにしがちなのは支出です。
このブログでは家計簿アプリなどを活用し家計簿の自動化で「収入と支出」を見える化することをおすすめしています。
私も使っているおすすめのアプリはマネーフォワードになりますが、その他にも家計簿ソフトやアプリなどはたくさんあるので使いやすいアプリを探して見るもの良いかも知れません。
まずは、支出を削減し目標達成にまでのハードルを下げましょう。
年間、300万円の支出をしている場合のおよその目標額は、7500万円になります。
毎月の支出は約25万円になります。
(300万円×25)
しかしながら毎月2万円の節約に成功するとすれば、
- 300万円-24万円=276万円(年間支出額)×25=6900万円
当然のことながらハードルが下がります。
毎月5万円の節約に成功した場合は、目標金額はもちろんもっと下がっていきます。
- 毎月の支出額が20万円×12ヶ月×25=6000万円
少しでも節約をするためにも家計を見直すことは重要です。
また副業など支出を減らす一方で収入を増やすというのも1つの手ではあります。
FIRE達成までの4ステップ:②貯蓄(資産運用)
次に資産を蓄える作業になります。
年間支出額の25倍の資産を築くためには単なる貯金だけでは厳しいです。
年間200万円の貯金が仮にできるとすれば、目標金額7500万円でも37年以上かかってしまいます。
37年はFIREというよりは老後生活の普通のリタイアだよね
単純に目標金額が高いことと、単なる貯金だけでは目標達成には時間がかかるってことだよね
よって、資産を貯金をするだけではなく運用することが望ましいです。
資産にレバレッジをかけなければなりません。
将来的なことも考えれば資産を4%ずつ切り崩すことを考えれば最低4%以上の運用先に資産を入れておくことが望ましいです。
例えば、インデックスファンドでもS&P500であれば7%~10%程度の平均リターンが望めます。
年間7%で運用した場合にはただ単に貯金で定期預金をした場合とは圧倒的な差が開きます。
これは「複利」によるものが多く、複利について詳しくはここでは述べませんが簡単に言えば、「利子」に利子がつくようなもので、資産の増加を手助けしてくれます。
複利の力を利用し、資産にレバレッジを掛けることによって、爆発的な力を手に入れることができます。
仮に、年利7%のリターンが望めるとして毎年200万円を積み立てるとすれば、20年もしないうちに目標金額の7500万円に達することができます。
昭和脳や時代遅れの定期預金では、37年です。
複利を知らない人は、その分人生を浪費してしまうということですね。
FIREをより早く達成するためには、リターンを多く取らないといけませんがその分、リスクも大きくなります。
私はS&P500よりリターンを望める、NASDAQ100などに投資をしています。
リスクに関しては人それぞれの生活環境などによっても変わってきますので、あなたにあった運用先を探してみましょう。
一般的なインデックスファンドについてはこちらの記事で紹介しています。
インデックス投資についてまだ勉強していないという人はこちら。
FIRE達成までの4ステップ:③資産の拡大(配当と複利)
さて、インデックス投資を行いながら、資産を運用していくわけですが毎月の収入から積立投資を行いながらの運用になります。
全世界株式インデックスファンドやS&P500には配当がありますがその配当に関しても当然複利効果を狙うためにも再投資していきます。
投資信託の場合は再投資する設定もあります。 またETFの場合は口座に配当が振り込まれるため忘れずに再投資を行いましょう。
複利の効果を得ることに寄って、FIREの目標金額へ近づきます。 複利の効果を改めて知っておきたい人はコチラの記事がおすすめです。
FIRE達成までの4ステップ:④資産の取り崩し(4%ルールの遵守)
順調に資産形成ができて、支出額の25倍の金融資産を築き上げたあとは、資産の4%を切り崩すことに寄って生活費を賄います。
つまりそれがFIREの瞬間で、FIREを達成したあとも「働く」ことを選択しても問題はありませんし、完全にリタイアするというのもFIREの魅力の1つです。
金融資産の4%を切り崩しながらも、資産運用は継続していきます。
S&P500の平均リターンが7%(実際にはもっとあるが)だとしても4%の取り崩しであれば資産は目減りしていくことはないという考え方です。
とはいえ、急な景気後退や株式市場のクラッシュなど思いがけないことはやってきます。
そういった事も踏まえて、しっかりと資産管理やリスクヘッジなども行うために日頃から金融リテラシーは高めておかなければなりません。
まとめ
では、話をまとめていきます。
FIREについて今回お伝えしていきましたがFIREというのは経済的な自由や労働からの開放、あるいは「自由」をもとめるというムーブメントから生まれた一つの考え方です。
FIREで得られるものは具体的に言えば、経済的な自由と時間的な自由、そして人間関係の自由などが得られます。
時間、お金、人間関係に束縛されなくなれば住居に悩むこともなく「海外で移住を繰り返す」といった生活なども可能になります。
FIREにはたくさんの種類や考え方がありますが、一般的な4つのFIREのパターンを今回はお伝えしてきました。
FIREを達成するためには一般的には年間支出額の25倍の資産を築き、それを年間4%以上の利回りで運用し、資産の4%を取り崩して生活費を捻出するということです。
資産を築くためには、単なる「貯金」では時間がかかっしまうので、資産運用をおこないますがその際にはインデックス投資を行い、配当を再投資しながら複利の効果を得て資産形成を行います。
そうして作り上げてきた資産と知識はあなたの一生ものの宝となりFIRE達成後も資産を知識によって本当に自由が得られるというものです。
FIREは単なる、お金だけからの開放・自由ではなくFIREを通して学び、実践して我慢し、支出を抑えて自制し、規律を持って人生を積み立てて行くものなのです。
単なる、経済的な自由とは違い、知識や習慣、考え方などを通しての本当の意味での自由を手に入れるための手段が「FIRE」であることを改めてしることで、あなたの人生の目標の一つに加えてみるも意義のあることだと私は思います。
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