「ネット炎上」という言葉を聞いてあまり良いイメージを持っている人は多くはないと思います。
今日のニュースでこのような調査が行われた。
ネット炎上、書き込む人は少数 4万人調査で0.7%
インターネット上で個人や企業などに批判・攻撃が集中する現象「炎上」。その書き込みをしているのは、ネットユーザーの極めて少数者に過ぎないうえ、その少数者が同じ炎上の中で書き込みを繰り返していたことが、研究者の調査でわかった。「炎上は実はごく一部の人の意見。冷静に対処すべきだ」という。
調べたのは、いずれも計量経済学を専攻する慶応大の田中辰雄・准教授と国際大グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一講師。
2014年に調査会社のインターネットモニター約2万人を対象に調査。炎上の時に書き込んだ経験の有無を尋ねたところ、経験があったのは約1・1%で、そのうち過去1年間に書き込みをしていたのは約0・5%だった。今年、約4万人を対象に行った調査でも、過去1年間の経験者は約0・7%だった。
ネット炎上が与える影響力
確かに少人数が連投(連続での書き込み)などを行い、その投稿をみて周囲が同調しネット発の事件()が起きていることが昨今度々見かける。
では、その炎上がすべて悪いのかというと実はそうでもないのです
これまで表面化しなかった問題や、だれかが声をあげなければならないことも問題提起として社会に浮き彫りにする効果もあります。
ただ、実名や誹謗中傷個人的な恨みつらみが含まれている場合が多く、
その中の大半は炎上に対し、大きな火傷を負ってしまいます。
コンビニのアイスケースに入った事件も記憶にある人も多い。
まさに、これこそネットで炎上して社会現象になった事件のひとつです。
書き込む人が1%以下でもその与える影響はとてつもなく多いのです。
「炎上」が嫌な理由
・名前(実名を含む)がネット上に記され続ける(半永久的に)
・住所など個人的な情報もネット上に晒される
・友人などにも被害が及ぶ可能性がある
・今後のキャリアにも影響する場合がある
・損害賠償などを含め実害も
あげれば切りがありません。
ネットに書き込みをする人は少ないかもしれませんが、
その事件を知っている人は数多くいます。
実際私も2ちゃんねるをたまに見たりしますが、
書き込んだことは1年に1度あるかないかの頻度です。
実際、ロム専の人は書く人の数倍はいるのではないでしょうか。
書き込む人数などは問題ではなく、それを問題として(おもしろがって)拡散する態勢が整っている環境があるから「表面化」するのです。
炎上していいこともあれば、当然ながら悪いことも有ります。
ただ、この数字だけをみて「ああ、一部の人しか書いてないから影響はすくないんだろうな」と考えるのは浅はかです。
特に、所属する(会社)または、友人など関係者を巻き込む事件性の高い炎上は流石に避けたいものですね。
与える影響とそのリターンはどうしても吊り合わないと思います。